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カイロ大学声明の本質④ー小池百合子のエジプト国家エージェント化

前記事「カイロ大学声明の本質③ー小池百合子とハーテム情報相の深い関係」で述べたが、一言でいえば、小池氏はハーテム氏の目論見どおり、エジプトの利益を代弁するエージェントとして立派に育ったというわけだ。

その記録をハーテム氏は歴史の証拠として、政府系新聞に明確に残している。もちろん、ただの新聞ではない。

アハラーム紙はハーテム氏が最高執行委員を務めていた新聞であり、彼が創設したエジプトの国家情報部の従属下にある「政治機関」である(参考文献『ハーテム回想録10月戦争政府の首相』未邦訳)。

10月戦争とは、いわゆる第4次中東戦争のことで、ハーテム氏は戦時中首相代行を務めた。

つまり、アハラーム紙の記事はすべてエジプトの国益に根差し、政治的意図をもって書かれた声明なのだ。

ハーテム氏は、小池氏が環境大臣という要職に就いてから紙上で彼女について語り始めるようになった。

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