つくだ煮はフードロスを救う
今日は、急遽、穴子を煮ました。
それはいつもお世話になっている
豊洲市場の穴子専門の仲買さんから
電話があったからなんです。
コロナウイルスの影響で、観光需要が減り
銀座の鮨屋さんがお客さんの急減に苦しんでいるとのお話でした。
急な需給変化で、仕入れ量にズレが出る。
冷凍でない、鮮度命の品を扱っている仲買さんにとっては大変な問題です。
そこで、つくだ煮屋にお声が掛かったわけです。
そもそもつくだ煮は、冷蔵庫のない時代
佃島の漁師が、余った雑魚を保存する調理法として重宝されたのが始まりです。
それが大量生産、大量消費の時代に入り
つくだ煮の為の大量仕入れ、大量生産になりました。
今となっては作りすぎ、物余りの時代。
フードロスなんて言葉も違和感ないくらいです。
私もデパ地下で働いていた時
お恥ずかしい話ですが、機会損失を防ぐ為
多少の食品破棄はやむを得ないという
考えは有りました…。
しかし、そんなデパ地下の在り方に感じた小さな違和感はだんだんと大きくなりました。
いま、弊店みたいな小規模生産者にできる事は
今回の穴子の件のような小さな機会を、正当な商機に変えていく事かと思います。
小さな規模の話ですが
大きなタイトルをつけてしまいました汗
ただ、仕入れ先も、お客さんも、自店も得になる、「三方よし」の商売基本を
大事にやっていきたいと、改めて感じた一件でした。
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