生まれてきてくれて、ありがとう
いま、この記事の下書きを始めたのが2020年6月13日、午後7時41分。ちょうど3年前の今日、この時間は、車に乗って病院へ向かっている頃だったかな…。
病院と言っても、誰かが怪我や病気をしたからではなく、息子が生まれてこようと頑張っているところだった。
我が家にとって初めての赤ちゃん。嬉しさも、不安も、いろんな感情を一緒に乗せて、僕は病院へ向かった。
病院へ着いたのはちょうど20時前だったと思う。着いた途端に陣痛が激しくなり、なんやかんや話をする余裕なんてなく、そのままお産となった。
妻は、たぶん僕の想像なんてはるかに超えてる痛みと戦いながら、息子を産んでくれました。
生まれた時間は午後9時ちょうど。
「え?もう?」
それが正直な感覚だった。周りから10時間はかかるだの、丸1日眠れないだの、散々脅されて(?)いたので、時計を見たときにはちょっと拍子抜けした。
それは生まれてからホッとしてからの話だけど、生まれる寸前までは、本当にドキドキハラハラだった。
妻が横になってるベッドの隣に置いてある装置は、赤ちゃんの心拍やらを測っているのだとか。それだけは着いたときに説明を受けた。
午後9時になる少し前。
その装置が異様な音を鳴らしている。ドラマでよく見るようなやつ。
ピロン、ピロン、ピロン…アラーム音とともに赤いランプが点滅している。
お産を世話してくれていた先生や助産師さんたちの動きが慌ただしくなる。
「先生呼んでください!」
あれ、先生ってあなたが先生じゃないの?とか妙に冷静に聞きながらも、大丈夫なんだろうかという不安と、目の前で苦しそうな妻の頭を撫でてやるしかできない無力感に苛まれながら…
ほどなくして、私服姿のオジサンが突然部屋に入ってきた。だれ?って一瞬思ったけど、この人が誰なのかを確認するほどの心と時間の余裕はなく。
入ってくるなり掃除機みたいな装置を取り出し、息子を吸い上げ(?)、取り上げてくれた。
2818グラム。元気な男の子。
最後のところでうまく出てこれずに掃除機みたいな装置で“オジサン”に引っ張ってもらうことになったけど、ともかく、無事に生まれてきてくれてよかった。
みーちゃん、誕生日おめでとう。
これからもすくすく成長してね。
息子の誕生日に寄せて。
このnoteは、日々の暮らしのことや、小さな気づき・学びを綴っています。僕の日常のひとコマがあなたの行動のきっかけになれば嬉しく思います。
表紙画像は、3歳の息子へのプレゼント。このプレゼントの話は、また別の機会に書こうと思います。
お気持ちだけでも嬉しいです。ありがとうございます!