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画廊というビジネスモデル

古典落語を聴きます。
その中に出てくる職業で現代に残っている職業はほぼありません。
「ゴボウ売り」という職業が出てきます。「ごんぼ、ごんぼ」といいながらゴボウを売る職業です。現代にはありませんよね。

古典から今も残っている仕事と言えば、夜鷹つまり娼婦と、飲食業かな。
とは言え娼婦も、街に立ちゴザや、小屋での仕事から、店舗型ビジネスとなり、現代ではスマホによるデリバリービジネスへとイノベーションしてきました。

落語には屋台のそば屋や、うどん屋、団子屋も登場します。これも路上を歩く屋台のスタイルから、店舗型ビジネスとなり、今ではテイクアウトや、デリバリーへとイノベーションしています。

画廊はどうでしょう。
旗師(はたし)と呼ばれる無店舗ディーラー、箱師(はこし)と呼ばれる店舗型ディーラーがいて、大名たちに書画骨董、茶道具を売るものがいました。
この形は今もあまり変わっていません。

数は減りましたが、風呂敷に掛軸を包み田舎をまわる訪問販売。旗師ですね。
店舗型だとうちのようなギャラリーかデパートでしょう。

ネットオークションもありますが、アートは高額なのと、ディスプレイではわかりにくい細かなタッチも重要なため、そこまで普及していないと思います。

ネットで高額なものの売買するのは、情報に強く、目と鼻が効くプロかコレクターだけだと思います。

デパートはいい立地に大きな建物を建てて様々な物を売る華やかなビジネスに見えますが、高額品販売については外商が顧客宅まで商品を店に行き販売しているのが実情です。つまり旗師です。

画廊もホームページを作ったり、SNSを駆使したりはしています。しかしそれは以前まで紙のパンフレットだったり、タウン紙広告出してたものを電子化しただけ。イノベーションには程遠い。

目利きのおじいさんが1人で店番している古書店とあまり変わらない。それが美術業界かなと思っています。

この古いビジネスモデルからの脱却とは何なのか?それはこれからの彩美画廊を見てください。

というオチ。

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