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リンゴとアートとエロス

ルーベンス「パリスの審判」

神々の女王ヘーラー・知恵の女神アテーナー・愛と美の女神アプロディーテーの中で誰が最も美しいかを決める審判を託されたパリスが黄金のリンゴをアプロディーテーに渡すシーン。

そらそうだ。アプロディーテーは愛と美と性の女神なのだから。

西洋絵画におけるリンゴには意味がある。アダムとイブがリンゴを食べたことで楽園を追放されたことから、原罪の象徴。

また、その甘さと香り、形からエロスとも結びつけられた。

丸い形が女性の乳房を思わせる。

また2つに割られた果芯は女性器を思わせるというわけ。

エロスというと、いけないこと、淫らなことと考えてしまうけど
エロス=愛であり、愛と性はつながっている。エロスの先に子孫繁栄も豊穣もついてきます。

西洋絵画にリンゴが描かれているとき、そこにエロスの意味が含まれているかもしれませんが、エロスを悪いこととして考えませぬよう。

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