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1月29日週間経済短観

コロナ感染者数の増加と相まって、今現在、建設業界の景気は少し停滞感を感じる。建設業界はリード期間が長いので、景況感はコロナ感染者数との相関関係にはないが、人々の心境によってそう感じやすいのもあるのだろう。年末の活況が終わったという季節の要因もあるがデパートなどはガラガラである。おもしろいのは、昨年の同じ時期と全く同じように、感染者数の増加と景気後退感を伴っていたということだ。前にも書いた大多数の人の一昨年のゴールデンウィークの過ごし方と昨年のゴールデンウィークの過ごし方がほとんど変わらなかったことに似ている。

その後、景気後退ばかりに目が行き、コロナによる物流の停滞や人手不足で供給不足になるとは全く予想できなかった。実際の所は需要不足よりも供給不足の方が顕著だったということだ。

今年の夏の鉄骨需要はかなりあると言われる。半導体工場、物流センターを中心に大型物件はかなりの建設計画があると言われている。中小規模の建築は昨年よりはあるが、大型物件より勢いはまだないと言われる。自動車業界は半導体不足によりまだ減産を続けており、予定の挽回生産も目処が立っていないようである。なので、現時点では鉄余りというところがあるのかもしれない。しかし、SDGsなど環境対策の取り組みによりコストは上がり、まだコロナの収束が見えないので価格の高止まり、物不足は続くと見られる。

需要はある程度予測できるとして、供給がどうなるかで今年の一年は大きく決まるだろう。今、在庫、物を買うべきか買わないべきか。たしか、半年前には買うべきと予想していた。

コロナも感染力が強くなり重症化しにくくなってきて季節性インフルエンザのようになってきたが、政府がコロナを指定感染症の部類を2類から5類に変更したら、人の動きも通常に戻り、一気に供給不足が解消するのかもしれない。だから、よく予想とは反対の事がけっこう起こりうるので、今年は物余りという可能性も大きいのではないかというのが自分の一つの予想である。

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