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Government Cheese

5月27日 木曜日

朝はパン、社内業務後、昼は妻の韓国式ちゃんぽん。午後は営業で外回り。いろいろ懸念案件とかでたりおさまったり自分にとっては大変な一日だった。夜は妻の韓国式テールスープ残りとコロッケみたいなやつ。


日本語の翻訳がない英語コンテンツを紹介するのも一つ面白みもあると思ったので、今日はたまに聞いているNPRのポッドキャストPlanet Moneyの話を一つ。今回はBig Government Cheese(政府巨大チーズ, https://www.npr.org/2021/05/21/999144678/big-government-cheese-classic)。

カーター大統領時代の1976年、アメリカでは、政府が酪農家を守るために、政府は牛乳の値段を引き上げようと政策を考えた。値段を引き上げるには、需要を多くするか、供給を少なくするかであるが、どちらも難しいことなので、政府は、大量のミルクを買い上げることによって、結果的に需要を増やすような形をとって、価格を上げることを思いついた。ただし、牛乳はすぐに腐ってしまうから、その代替として、牛乳を使った大量のチーズを高い値段で買い取る方法をとったそうだ。誰でも高い値段で政府に売れるとなると、悪い質のチーズも売る人もでるから、厳しい品質チェックをし、その品質チェックをする専門職も雇ったそうだ。政府は大量のチーズを買い取ったが、その保存場所の必要性がでてきてチーズを保存する洞窟まで借りる必要がでてきた。

その後のレーガン大統領の時に、その大量のチーズの処理が問題になった。安い価格で市場に提供すると、チーズの価格が下がってチーズ生産者に影響がでるとのことで、学校や軍隊に寄付するなどしたが、それでもまだまだ大量の余りを解消するのに全然足りなかったとのこと。そこで政府は、その大量のチーズをFood Bank(食料バンク)を通して、食べるのに困っている人に配るスペシャルプログラムを思いついた。チーズを買わないであろう人にチーズを配れば、値崩れも起きにくいと考えたのだ。ただ、めちゃくちゃでかいチーズだったので、その配布方法が問題でもあり、小さく切ってパッキングをして、配布し始めた。これが、1970、1980年代にアメリカで大変話題になった、”Government Cheese(政府チーズ)”というものだった。質が元々よいから、大変な人気を博したそうだ。”牛乳酪農家を休ませる!”と号して大量のチーズを買い上げたが、その保存のために大量のお金を注ぎ込む皮肉な結果になったのだが、この政策を通して、経済学者は二つのレッスンを得たとのことだった。一つは、政治的、社会的なな思惑とその後の経済的な処理とのバランスをとることは難しいこと。二つ目は、意図しない結果に注意を払う必要があるということ。

特にこの話を通して何を言いたいかということもないが、こういったあまり知られていない経済の小話がおもしろいのでPlanet Moneyは時々リスニングしている。チーズの洞窟を見たい方はInstagramへどうぞ(https://www.instagram.com/p/CPJlUM6Lxi5/?utm_medium=copy_link)。

#Planetmoney #Governmentcheese #経済学 #economics #政府チーズ

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