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マイナンバーとSocial Security Number

日本では、最近になってようやくマイナンバーカードが普及し、国民番号制度として定着し始めた。アメリカや韓国では、同じようなSocial Security Number(国民番号または社会保障番号)の歴史が長く、自分も約10年前にアメリカ留学した時にSocial Security Numberの存在を初めて知った。アメリカの留学のためだけなら、Social Security Numberを持つ必要はないが、働く必要が出てくると申請しないと働くことができず自分も後に取得した。

今でもたまに連絡をとるぐらい慕っているアメリカの語学学校で出会った当時60歳くらいの女性の先生がいる。その先生は自己紹介する時にいつも住所と携帯番号、そしてSocial Security Numberを黒板に書き、「助けてほしいことが会ったら連絡して」と言う。住所と携帯番号はまだわかるが、マイナンバーまで教える意味はわからず、驚きだった。

日本では、マイナンバーの情報はかなり厳重に扱われて、マイナンバーカードには専用のケースがあり、番号が見えないようになっている。アメリカのその例を知っていたから、なんでそんなに、マイナンバーを隠さないといけないんだと今でも不思議に思い、特に慎重には扱っていない。こういういろいろな経験を経ることによって余計な心配を与えないから見聞を広めることがいいことだと言われる理由でもあるのだろう。アメリカの経験が無かったら、もしマイナンバーが漏洩した時、もっと心配していたに違いない。

おそらく、知られてもそれほど問題はないが、日本ではマイナンバーの歴史が短かすぎて、まだほとんどの人にとって得体の知れないものであるから慎重になり過ぎていると推測する。確かに、調べてみると、なりすましなどの悪用の事例もあるようだが、それも日本特有の少ない可能性に対する慎重すぎる対応なのだろう。

マイナンバーカードが保険証や運転免許証の代わりになるとのことだが、あのペラペラのケースをつけていたら財布などがかさばるなどなんともセンスがないものと感じてしまう。日本でも社会の空気が一変してみんながマイナンバーを気軽に扱い「いつでもみんな助けますよ」といった心意気がほしいものである。

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