鉄骨造りとボルト拾い
今日は建築の話でも一つ。ボルト屋の関係で鉄骨造りのボルト拾いをさせて頂くことがある。自分は鉄骨ファブリケーターさんでボルトの拾い出しを勉強させて頂き、少しばかり鉄骨の構造の知識を得ることができた。
コンピューターで自動計算することもできるが、状況によって、ボルト拾いは、建築の積算のように、手作業による地道な作業が多いというのは意外と思うかもしれない。ボルト拾いは、建物の主に柱と梁をつなぐためのボルトの径と長さの種類の合計を出す作業である。ボルトに挟まれるいろいろな部材の厚みを計算して地道な作業を繰り返す。図面を見るとかなり複雑で一見気の遠くなるような作業である。
なぜ手作業にならざるを得ないかという理由は主に図面作成のソフトが統一されていないからである。3次元のソフトを使えば自動計算できるのだが、まだ2次元を使用しているところがある。図面作成の会社の高齢化もその理由の一つにある。前に述べたデジタル化が進まない要因でもある。
特に立体駐車場で、そしておしゃれなカフェなどで構造が剥き出しの建物でボルトがどう使われているか見てもらうとよくわかると思う。ボルト拾いは時間もかかり大変な作業だが、おかげさまで平面図や軸組図を見るのが不慣れではなくなった。大変な作業でも頑張れば後から違う景色が見えるいい例である。
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