肌感②
肌感が合うってことに異常に敏感な彼女。
残念ながら、俺は彼女の中では、肌感3位だそうで、それはそれで苦しい。
これだけは努力とか相性とも関係なく、彼女がいうには、元から皮膚の持つ『圧』の数値みたいなもので…。
彼女には、俺以外に好きな男がいる。肌感が抜群に良いらしい。彼女は、そいつとたまに、やる。
悔しいのは、俺は、そいつを受け入れなきゃ、彼女と付き合うことが出来なかったことだ。
俺は彼女に惚れている。彼女はそいつの肌感に惚れている。そして、俺はそいつよりも後に彼女と交際を始めたわけで…。
このことに関して、今までも何度か弱音を吐いたり、彼女の友人にも相談させてもらった。
俺はこの執着をどう手放すか。彼女は、そこ、を手放して欲しいことは知っている。でも、まだ、出来ない。
このお盆、彼女は多分、そいつに会いに行く。俺の心のモヤモヤが半端ない。
たかが肌感、されど肌感。
その意味の深さを知ってしまったからこそ、男の全てのエゴと欲を手放したい、と思う情けない俺である。
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