夢を叶えること
彼女とのエロチズムをより深めたいと思っていたところ、彼女が柔らかな風合いの麻の蚊帳を用意してくれた。
前に誰かに頂いたのよ、と昭和の匂ひが若干残る中古の蚊帳。
願いが叶うのが早い。
遠いイメージの昭和時代のシュミーズを何処からか引っ張り出して、今日写真まで撮らせてくれた。
思い出せそうで思い出せない、いつかの映画のようなワンシーン。場面に入り込みたかった憧れの年上女性とのベッドシーン。
寝息が聞こえる。そこの太ももに手を入れたら、彼女は感じはじめて、起きてくれるだろうか?
顔をそこに埋めてみれば、汗ばんだ甘酸っぱい香りがしてくるのだろうか?
その通りだ。
若きころの妄想は今の俺の目の前の現実のワンシーン。
そして、これに憧れている女性は多いのよ、と彼女は平気で言う。
本当にそうかどうか?
俺みたいなエロジジイの願望が叶う世界の扉を開けたいバツあり男性もいっぱいいるぞ、って俺は思う。
同時に、本気で太宰になれる、そんなシナリオ誰か欲しいのか?
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