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なぜ子育てでストレスを感じるのか?

最初に

誤解してほしくないのは、(タイトルからしてネガティブですが)決して子育てが嫌なわけでもなく全然楽しくないわけではありません。
楽しいこともたくさんあるし、毎日新しいことの発見や喜びはたくさんありますが、それでもストレスに感じることは出てくるわけで、今回は少しそこに焦点を当てたお話です。

余裕と笑顔を奪いやすい子育て

さて、前置きをした上でさっそく本題へ。

私がエコに子育てがしたいと思った最大の理由は、「余裕」と「笑顔」にあります。

最初は本当に余裕がなくなったし、今でも時折余裕をなくし笑顔が消えやすい状況に陥ります。
でもこれってダイレクト子どもに伝わってしまうんですよね。

子どもは親との関わりの中で育っていくことを考えるとやはり親としては子どもに悪影響を及ぼしてはいけない。

となるとやっぱりもっとなんとかしなきゃいけない。子どもには笑顔のママの記憶をたくさん持って欲しい。それがこの背景にあります。

でも、そもそもなんで余裕や笑顔がなくなることが起こるのか?
まずはそこから書いてみたいと思います。

子育てでストレスが溜まる原因

自分が自分でなくなったかのような変化

子どもを産んでも私は私であることに変わりはないし、これもあれもできると当然のように思っていたし、なんでも自分でなんとかできると思っていました。

でも、現実には母乳がうまく出ないことをきっかけに、早々に挫折的なことを悉く味わうことになり、とにかく自分の「何もできなさ」に腹が立った。
悔しかったし、こんなはずではない、という自分自身への敗北感みたいなものが沸々と湧き上がって毎日とにかくイラついていました。

そんな私を横目に、新たに加わった育児という未知なる出来事にマイペースに取り組む夫を羨ましく思うと同時に、私ができないことを代わりにやってくれよ、という強い願望がいっこうに実現しないことにますます苛立っていました。

産後すぐはクライシスと名前がつくぐらい、元がどんなに穏やかな人でも落ち込みやすく気が立ちやすい時期ではありますが、私はそれを過ぎてもなかなか平静を保てないときがありました。

正解がないことの不安と成功体験の積みにくさ

寝ない
泣き止まない
飲まない(食べない)

この3つを筆頭に、イライラは溜まるばかり。

この月齢ではこのぐらいにはそろそろ寝るはずなのに、なんで寝ないの?

効果があると言われているあの手この手を試したのに、なんで泣き止まないの?

たくさん解決方法を聞いてやってみてるのに、なんで母乳飲まないの?


毎日何度も何度も直面する事態に、ジワジワと広がるネガティブな感情はどんどん溜まる一方。自分でもその状態に疲れている、のに、どうにもならない、という現実が変なプレッシャーのようにも感じられました。

あるとき、さすがにもうエネルギー不足で自分でも嫌になり、なんでこんなにイラつくのかを考えてみました。

順を追って考えてみたらこんなことが浮かびました。

私は正解や解決策これをずっと求めているのにそれが見つからない。

こんなに情報がたくさんあるのに自分にピタッとハマる解決策がない。

一度やってできたものが継続して成功しない。

なるほど、ストレスはここにあったのか!
一気に腹落ちしました。


たぶん、これは世の中の育児奮闘中の方の多くに言えるのではないかと思いますが、子育てそのものがストレスなわけでないんです。

目の前で起こった問題を解決するソリューションが思うように手に入らないことがストレスなんですよね。

なんでか?

人生において、こんなにも解決策が得づらく成功体験を積みにくいことが起こったことがないから、だと私は考えています。

仕事に置き換えて考えてみると、男性にもわかりやすいのではないかと思いますが、

そこそこ社会人経験を積んでくるとたいていのことは予想がつくし、解決策もわかる。
仮に何か問題が起こったとしても同僚や先輩や上司の経験や力を借りて解決ができる。
未知のことでも情報をかき集めてなんとかやってみれば、それなりの成功体験を積むことができる。

ってことがほとんどじゃないですか?

でも、子育て(特に日本の子育て)って、基本的には夫婦間の非常にクローズドな世界で繰り広げられていて、場合によっては母1人が背負わされるものであったりする。

助けてくれる先輩や上司にあたる人がいないし、そういう人たち(実母や義母、先輩ママさん)がいたとしても、その人達の事例を見たところで必ずしも自分のケースで使えるわけじゃない。
(実家にいるなどを除き)その人達が毎日一緒にいて助けてくれるわけじゃない。
そしてどうにかこうにか成功したと思ったら、1日でその成功体験が崩されることが起こる。

ていうのが当たり前の世界なんですよね。
これって結構つらくないですか?笑

しかもそれに挑むパートナーは(多くの場合が)自分よりもさらに経験値や知識のない新人(=夫)で、最悪のケースはその新人が同じく新人の自分に向かって「これどうやるんすか?」みたいなことを聞いてくるわけです。

いやこっちが聞きたいわ!!という心の底からのツッコミもありながら、そんな環境の中どうやって解決策を見つけ出したらいいの?っていう。

たぶんこれが最大のストレスの原因なんじゃないかと思うわけです。

子育てなんてそんなもんよ〜っていうマインドで最初から挑める女神のような仏のような女性たちももちろん世の中にはたくさんいると思いますが、そんな心境とは無縁だった私にはこのストレスの言語化は大事なステップだったなと思っています。

私ってやっぱり母親向いてないのかな、と自己否定にも近い気持ちを持ったこともありましたが、同じくそんな気持ちになりやすい人に言いたい。

母としての素質云々以前に、子育てという人生で最初にして最難関の課題にいきなり直面してるんだから、そりゃパニック&ストレスになるよね、と。

そんなのに直面したら誰でも落ちる穴じゃない⁉️と思うことにすると少しは自己肯定感を取り戻せるような気がします。

今回はこのへんで。
また次の記事も読んでいただけたら嬉しいです。

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