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留学行って何するのかっていうお話

こんにちは!よしえです。

半年前に韓国に行った際の写真を発掘したのでサムネイルにしてみました。
今は髪色が水色ヤンキーなので随分印象が違いますね。
留学に行くまでの半年間、思いっきり髪色で遊んでおこうと思います。


水色ヘアの写真も記念にドン



初投稿から約3週間が経ちました。 
今日は前回のnoteで最後の方にちょこっとだけ触れた私の壮大すぎる留学計画について、トビタテの一次審査の際に提出した留学計画書を基にお話させていただきます。


⬇️前回のnoteをまだ読んでいない方はこちらからどうぞ


まだまだ自分の掲げる目標に実力や能力が追い付いていない事は重々承知の上で、超赤裸々に語らせていただきます。
温かい目で見守っていただけますと幸いです。

(追記:あ!あと信頼性の高いデータに基づいた情報を発信するよう心掛けていますが、もし誤りや不明点があればご指摘くださいませ!こんな感じですみません!汗汗)



※以下、性犯罪・性暴力に関する内容が含まれます。フラッシュバックなどの症状がある方はご留意ください。


前回のnoteでも軽く触れましたが、私の留学テーマは「性犯罪ゼロの日本を目指して~オーストラリアで学ぶ加害者カウンセリング~」です。

日本は加害者への心理支援、特に性加害者への支援というフィールドで後れを取っているのではないか、というのが私の考えです。

現在日本では性加害者に対して刑務所内における認知行動療法という再犯防止の心理プログラムが実施されています。
しかしこれは一部の加害者のみに提供されるものとなっており、受講者は全体の一割にも満たないそうです。
またこのプログラムは刑務所内で完結してしまう為、加害行為のきっかけとなる”引き金”と実際に接する機会をつくる事がどうしても難しく、効果が十分では無いのではないかという意見もあります。

これらの問題点を踏まえ、オーストラリアで性加害者に対する心理治療の技法を学び、将来的には日本の性犯罪の再犯率低下に貢献したいと考えています。

このテーマに至ったきっかけや最終的な野望など最初から最後まで全部説明するにはハリーポッターの本くらい長いnoteになってしまいそうなので、今日は具体的な留学プランについてお話させていただきます。


私の留学計画

留学中の活動内容は主に以下の2つです。

①インターンシップ 📍メルボルン

2025年2月3日~2026年1月23日の約1年間、オーストラリア ビクトリア州のメルボルンにある犯罪者矯正施設で心理学を専攻している学生向けのインターンシップに1年間参加します。

この施設では性犯罪だけではなく、暴力犯罪や薬物犯罪など幅広い犯罪に手を染めてしまった人に対して治療を提供し、更生や再犯防止の支援を行っています。
特に性犯罪加害者に対しては独自の治療プログラムを提供しているそうです。


私が魅力に感じている本施設の大きな特長は、

  1. 州の司法機関と連携して活動している事
    日本には裁判所や検察、刑務所と直接連携して加害者に心理支援を提供している施設・団体は現時点では存在しません。州との連携によって受刑中だけではなく、必要に応じて不起訴となった人や出所後の人にも治療を行う事が可能となっています。

  2. 様々な分野のプロフェッショナルが在籍している事
    私は心理学を専攻している学生向けのインターンシップに参加するとお話しましたが、本施設には心理師だけではなく、精神科医・看護師・作業療法士・ソーシャルワーカーなど様々な職業の立場から加害者更生の現場で働いている人たちがいます。再犯を防ぐため、職を越えた正に”チーム医療"が実施されています。

の、2点です。

本施設において、性加害者に対する心理支援の技法を実践的に学習する事を目的に、インターンシップに参加します。
具体的には集団セラピーや個別カウンセリングの見学、初回面接の実施を行う予定です。

また特長2で述べた通り、本施設には幅広い分野のプロフェッショナルが在籍しており、同様にインターンシップに参加している異なる専攻の学生が多くいます。
心理師だけではなく異なる視点から見た加害者支援の現状や展望について議論を行い、同じ志を持つ仲間と共に日豪両国におけるより良い施策を考察していければと思います ;)

日本には無い施設なので、体制やシステムについてもしっかり目に焼き付けてきたいですね。


実は公式のHPの募集要項ではインターンシップに参加できるのは修士以上との事でした。

公式HPより。大学院生向けのプログラムで、学校を通じて申し込みをするようにという記載。

しかしどうしてもこの施設でのインターンシップを諦めきれなかった私は募集ページに記載されていたメールアドレスに直接連絡を送ってみることにしました (2024年9月現在、担当者の連絡先は全て削除されていました。なぜでしょうか。私のせいでしょうか)。

「この施設でどうしてもインターンシップがしたい事」「インターンシップの経験を踏まえて将来やりたい事」「十分な知識や能力があるという事」「最悪雑用でもなんでも良いという事」などなど、ヤバすぎる長文お気持ち表明メールを何通もやり取りした結果、私のやる気とワガママさに根負けしたのか、インターンシップの受入内諾をいただく事ができました。
たまにはしつこく押してみるものですね。

学士課程の、しかも英語非ネイティブの日本人という事で、どこまで現場に関われるのか分かりませんし、「性加害者に対する心理支援の方法を実践的に学習する」という留学目標を達成できるのかどうか少し不安はあります。
が、まぁどうにかなると思います。私なので。どうにかします。🥹


②フィールドワーク 📍バララット

インターンシップと並行して、メルボルンから電車で1時間程度のバララットという街で加害者支援に対する考え方についてのインタビューを実施します。

日本における性加害者への心理支援の体制がまだまだ整っていない原因の一つとして、「加害者支援の内容が不明瞭な為、知識・理解不足によって抵抗を持つ人が多いこと」が挙げられるのではないかと私は考えています。

”加害者支援” "加害者カウンセリング"という言葉に対して、犯罪に手を染めてしまった人の心の負担を軽減するために心理治療を提供する、という様な理解をする人がいますが、決してそうではありません。

前提として、(ケースによるので一概には言えませんがほとんどの場合) 加害者は当然に自身の罪を償うべきだと私は考えています。

加害者の人権保護を目的としているのではなく、被害に苦しむ人をそもそも生まないようにする為に、加害者に対して支援を行う必要があります。

昨今では性加害者に対する化学的去勢やGPS監視の導入を求める声をSNSで目にする機会が少なくないように感じます。
実際にそのような処置を実施している国は多くあります。

反対はしませんが、化学的去勢やGPS監視が性犯罪の再犯率を確実に低下させるのかと言われると、まだまだ疑問は残ります。
(どうしても調査対象となる性加害者のデータ数が少なかったり偏りがあったりする為、効果があるとは言い切れないとする海外の論文が多いです)

また化学的去勢は効果が一時的なものであり、定期的に治療を行う必要がある為かなりのコストと時間がかかります。
そもそも日本の憲法上、化学的去勢やGPS監視を性加害者に義務付けるというのは今のところ実現可能性が低いように思います…

これらの事実から、多くの (理想は100%の) 加害者に対して心理的な支援を出所後も継続させて提供する事が再犯防止のための一番現実的な施策であり、日本国内におけるそのような支援に対する偏見や抵抗をなくす必要があると考えています。

受刑者だけではなく出所者に対しても公的な心理支援を提供しているオーストラリアでは、国民が加害者更生支援に対して理解を示しているのではないか、というのが私の仮説です。
この仮説を検証するため、加害者支援に対する考え方についてのアンケート調査や聞き込みを実施し、日本で収集したデータと比較検討を行います。

かわいいチラシを作りました。これを配ります。かわいいので載せます。


皆様きっと気になっているのがなぜバララットなのか、なぜインターンシップ先であるメルボルンではないのか、という理由ですよね。

まず建前のお話をします。
バララットは20世紀末にオーストラリア史上最悪規模の児童性的虐待が問題となっていた街です。
その為現在バララットでは、この痛ましい事件を風化させないように、そして性犯罪の新たな被害を生まないようにする事を目的としたメモリアルイベントが定期的に実施されています。

また2025年にはビクトリア公園 (Victoria Park) にて、地元政府主導の下、性的虐待被害者をのための記念碑が完成するそうです。
これはオーストラリアで唯一のものであり、「沈黙させられてきた全ての声なき声を認め、称えること」を目的としています。

Victoria Parkのお写真。かなり素敵です。

このように地域一丸となって性犯罪を無くすための取り組みを行っているバララットにおいて、加害者更生支援に対する意識調査を行う必要があるのではないかと考えています。



本音のお話です。
トビタテとは別の留学プログラムにも採用をいただいており、その関係でバララットにホームステイをする事になったから、というのが一番大きな理由です。
時は金なりなので。できるだけ近い場所でやる方がより多くの時間をコミットできるし。移動は面倒くさいし。


さいごに


今回はめちゃくちゃ真面目なnoteになってしまいました。
私のことを知っている人はご存知かと思いますが、ヘラヘラしていて何も考えてなさそうランキング一位なので、キャラじゃないような感じがして少し恥ずかしいです。

でも、せっかくトビタテ生に選んでいただいたからにはキャラじゃないから、とか言ってられないし、アツい・イタイ発言や行動をどんどんしていこうと思います。
発信するところに人や情報は集まるので!

自己開示苦手人間ですが頑張ります。
しばしの間お付き合いくださいませ。

ここまで読んでいただきありがとうございましたはーと

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