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出世したくない人は、出世しなくてもいいんじゃない?

今の時代、出世したくないならしなければいい。

個人的にはそう思います。

「実は出世したくないけど、管理職コースから外れた人は負け組みたいな感じがして・・」

という声を日系企業の方から聞くことが多いです。

出世したくないのに、出世しなきゃいけない。なんかいびつですよね。。

今回は出世したくないのに、出世しなきゃいけないと思っている人に向けて、私の考えをまとめてみました。

外資系と日経企業のサラリーマンの「出世」への意識の違い

上記で「日系企業のサラリーマンは」と書きましたが、外資系でずっとやってきた人で「出世するかしないか」で悩む人はそんなに見たことがありません。

外資系はジョブ型採用ですし、専門家と管理職の2つのキャリアパスがあります。専門家でもジョブグレードが高ければサラリーも上がります。どっちが勝ち負けではなく、適性と興味でキャリアを選ぶシステム。

私も実力主義の人材業界にいたので(日系でも外資系システム)、プレイヤーの方がマネージャーより何倍もサラリーが高いなんてことはザラでした。

30代でマネージャー、逆に50代でプレイヤーの人も当然いました(外資系では普通ですよね)。

なので、いわゆる出世(=管理職になる)するかどうかよりも、自分はどっちに興味・適性があるかで選ぶのが一般的。

一方日系企業では、出世(管理職)コースとその他に分かれていて、適性や本人の興味よりも、会社の意向や人間関係が決定要素になることが多そうです。

35歳以上になると、何となく自分が出世コースに乗ってるのか否かってわかりますよね。

そこで、内心「出世は興味ない・・」と思っていても、会社に「君は出世コースね♡」と言われたら断れない、なんていうひずみが起こるのです。

そして、断るといわゆる「出世できなかった人」になってしまうのです。

これが、外資系と日系企業のサラリーマンの出世への意識の違いかな?と思います。

よくある出世したくない理由

上記で「出世したくないのにしなきゃ」と悩むのは主に日系企業勤めの人と書きました。

出世したくない理由は人それぞれですが、ここではよくある理由をまとめてみました。

-マネジメント全般が向いてないと思うから
-人の育成にあまり興味がない
-自分の得意・好きなことだけ突き詰めたい(専門家)
-自分の手を動かしていたい(プレイヤー)
-ワークライフバランス重視
-年収はほどほどでいい
-社会的ステータスにこだわりがない

統計まではとっていませんが、だいたいこんな理由が多いかなと思います。単純にマネジメントが向いていないと思う人が多い印象です。後はワークライフバランス重視の人もいます。

年収はほどほどでOK、社会的ステータスにこだわりがない方は、ワークライフバランス重視の方が多いです。

なかなか全部を手に入れようとしても難しいので、自分は人生で何に重きを置いているか(価値観)を知ることが大切だと思います。

キャリアを会社の枠内に限定しないことがコツ

出世には興味がないし、人生で大切にしたい事は別にあるとわかっていても、出世しなきゃいけないと思ってしまう人は多いです。

「だから、悩むんですっ!」

と言われると、その気持ちもわかります。

そういう人はもうちょっとキャリアの定義を広げてみませんか?

キャリア=ワークキャリア(職業経験)+ライフキャリア(仕事以外も含め人生全般)

ワークキャリアだけに囚われてしまうから、会社で出世しなければ負け組=何者でもない自分になってしまうと悩むのではないでしょうか。

でもキャリアは会社の中だけで創るものではありません。家族やコミュニティーでの役割や趣味なども立派なキャリアの一部です。

出世をしなくても、空いた時間でセカンドキャリアへ準備をしたり、地域コミュニティーで何か活動をしたりするのもキャリアの一部です。

副業や複業ももちろん立派なキャリアですよね。

「会社で管理職にならなければ終わり・・・」と考えている人は、視野を広げ、会社という枠組み以外で自分がやりたいこと、できることに目を向けてみてはいかがでしょうか?

いわゆる「出世」はしてないけど、会社の外で自分らしく活躍している人もいます。それも成功だと思います。

私自身もマネジメントはあまり興味がなかったのですが、組織で生きていくならずっとプレイヤーでいるのもな・・と考えていました。

結局一人起業を選んだのですが、結果的にとても満足しています。一般的な「出世」とは違いますが、自分のやりたい事、得意な事で独自のポジションを築けつつあることが自信になっているからです。

会社での仕事が人生の全てではないと気づけるかが、これからの時代に自分らしいキャリアを構築するポイントではないでしょうか。

もし逃げで出世したくないなら、今一度自分の価値観を見直してみよう

今回「出世したくないという人は別に出世しなくてもいいんじゃない?」というタイトルで書いていますが、

出世したい人はぜひ出世してください。

出世は悪くないし、適性、興味があり価値観も合うのであれば、目指した方が充実したキャリアになると思います。

外資系ではプレイヤーでもサラリーは高いと書きましたが、超上級管理職になれば、プレイヤーより大分高いサラリーをもらえる可能性があります。

そして何より、組織での決定権を持つことができます。責任も増えますが、決定権を持ち組織を動かしていくという、多くの人ができない経験を得ることができます。

もしあなたが、実は出世することに興味があるけど、自信がない、責任取るのが怖いという思いであれば、今一度自分の本音を確認した方がいいとお思います。

将来出世した人を横目で見て後悔しないように、チャンスがあるうちに自分の価値観や本音に向き合ってみることをおすすめします。

まとめ

今回は「出世したくない人は、出世しなくてもいいんじゃない?」という賛否両論ありそうな?フレーズで書きました。

結論を言うと、出世したい人は目指した方がいいし、したくない人はしなくていい(あくまで私の考えです)。

人によって大切なモノは異なりますし、適性、興味も違います。自分に合わないキャリアを選ぶことが一番不幸だと私は思います。

また、「会社で出世できなければ終わり・・」と思っている人は、会社以外へ視野を広げてキャリアを考えてみるのがおすすめ。

会社の仕事だけがキャリアではないし、人生全体で見た時、やりたいこと、できることは沢山あるはず。

視野を広げれば、より自分らしいハッピーなキャリアを描けると思います!

それではまた次回♡

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