南南三角協力~新興国とダイナミズム~(「40歳の壁をスルッと超える人生戦略」のお試し16)
なぜ南南三角協力をテーマに挙げたのか
自分の担当業務の一つに「南南三角協力」がある。
初めは何も知らなかったのだが、勉強するうちにそこから見える世界がおもしろいと思ったので、取り上げることにした。今回は、南南三角協力の紹介と、日本の関わり、最近の事例について紹介する。
南南三角協力とは
国連の定義を簡単に紹介すると、
「南南協力」は、2カ国以上の開発途上国(Global South)が、知識、技能、資源、技術的ノウハウの交換を通じて、地域内および地域間における相互の利益のために協力するプロセスである。
「三角協力」は、先進国や多国間機関によって支援される、開発途上国間の南部主導の開発協力。多くの場合、開発途上国(Global South)のパートナーは、他の開発途上国(Global South)を支援する過程で、先進国(Global North)や多国間機関の財政的・技術的支援と専門知識を必要としている。
また、先進国(Global North)のパートナーは、開発途上国(Global South)の組織的能力の向上やの資源を活用することにより、援助効果を高めることができるという利点がある。
代表的な枠組みには、GPI(OECD)、UNOSSC(国連)がある。
GPI(Global Partnership Initiative on Effective Triangular Co-operation)はOECDでの枠組み。OECD加盟国は先進国が多いことから、GPIメンバーも先進国が多い。OECDとポルトガルが共催して、例年ポルトガル・リスボンで国際三角協力会議を開催している。
UNOSSC(United Nation Office for South South Cooperation)は、国連の下部機関。国連には先進国も開発途上国も参加していることから、メンバーは幅広い。会合開催場所は例年異なる。
日本が関わっている南南三角協力
JICAのHPによれば、日本は1954年にコロンボプランに加盟して国際協力を開始し、戦後復興の途上で海外援助を始めたことは、南南協力の先駆けと言われることがある。その後、1975年に最初の三角協力としてタイとの第三国研修を開始している。
代表例 ブラジル
2000年に三角協力を更に推進していくため「日伯パートナーシッププログラム(JBPP)」が政府間で調印。地球規模課題に取り組むパートナーとして、中南米地域・ポルトガル語圏アフリカ諸国を中心に、農業・保健医療・環境・職業訓練などの分野で協力を推進している。
最近の事例
ブラジル
G20の議長国としてブラジルは三角協力を推進しており、G20の議題の一つとしても、三角協力が取り上げられています。
インドネシア
この5~6年の間に体制が整備され、東南アジア・大洋州のほか、アフリカにも支援をしている。自らがODAの受益国でありつつも、経済成長に伴い他国を支援するに至っている。
トルコ
イスラム教徒を含むアフリカの国など、支援を行っている。
ブラジルは中南米やポルトガル語圏、インドネシアは東南アジア・大洋州など近郊のほか、イスラム教徒を含むアフリカの国など、文化的背景のつながりが興味深い。
(まとめ)
先進国(Global North)が発展途上国(Global South)を支援する、というような構図は今もあるが、それだけでなく、発展途上国が経済成長して中進国になるにつれ、支援を行う側が増えたこと、その背景には文化的な要素も影響していることが興味深い。
90年代ぐらいまでは経済的に欧米が非常に大きな影響力を持っていたかもしれないが、2024年の今は影響力を持つ国(存在)が多様化している。
目的:自分業の模索
方法:
①アウトプットをする(週1回)→月1~2回に変更
②お金、健康、つながりの中で足りないものを補強する →お金は貯金を増やす、健康は自炊、歩く、ストレッチを増やす
③好きなことを試して、続いたものを残す(種まき)→次のアクション(育てる) →歩く事、料理、自然、庭園が好き、今の仕事も好き(世の中の大きな流れが見える)