ソニック・ザ・ムービーを観てきました
ソニックがついに映画になった!と期待と不安で情緒不安定になりつつ1年以上待っていたような気がしますが、ついに観て参りました。
その感想メモをざっくり書いておきます。
ソニックじゃない!?
いつものクールでカッコいいソニックと違って、ゲームに比べ倍以上しゃべるし煽る落ち着きのない子供のような姿に最初は違和感を覚えました。それもそのはず、パンフレットにありましたがこの映画はビギンズ、ソニックがソニックになるまでのお話だったようです。
でもそこが良かった!
ゲームだと自分が操作している分、クールすぎてもキャラクターに感情移入しやすいと思いますが、映画は観ているだけなのでクールすぎるとキャラクターと観ている側の距離が遠のくような気がします。
本作では人間のように不安や悩みを抱え、子供のようにはしゃぐ彼の姿が愛らしく表現されており、キャラクターとの距離を近づけることができていたと思います。
ソニックだってこんなに弱々しい部分があるのか、、、と彼の新しい一面が見れた気がしてちょっと嬉しかったですね。
(風邪気味だったとしても姿が変わったとしても世界を救う彼からは想像できないやん。。。)
ソニックになる過程も面白く、子供の姿から成長して終わりではなく、赤い靴を手に入れるシーンは熱いものがありましたね。
友達ができることで心も成長しており、ラストバトルではいつものクールな彼が垣間見えた気がして震えました、、、
ただ、おそらくこの映画だけでソニックがいつもの彼になった!ということではないと思います。
Dr.ロボトニックは本作でソニックに負けてやっとライバルができたわけですし、EDでやっといつものエッグマンの姿になるところからも、EDでやっと舞台が整ったと思えるので、次作で本格的なソニックの物語になるのではないでしょうか。
ソニックとロボトニック
独りぼっちで友達を欲しがっていたソニック
他人は全員無能で機械こそ素晴らしいと考えるロボトニック
この二人の対比はゲームではあまり見なかったような気がしており、面白いポイントだなと感じました。
ソニックは友達が欲しいと思う一方で、ロボトニックは自分以外は無能だし友達なんぞいらんと考えていたように思います。
しかし、周りを無能だと言いながら部下はいたし、部下がいなくなれば石に話かける等、その心に孤独を宿しているところは味わい深いなと。。。
(この性格が後に自分で人口知能を持つロボットの開発のきっかけになり、ゲームのような漫才に発展するとかだと面白いですね。)
ソニックもロボトニックも孤児であり孤独であるという共通の出発点を持ちながら、ソニックは孤独からの脱出、エッグマンは孤独から孤高へ変化し対になるようなキャラクター性を獲得した点が非常に面白く、今後に生きてくれれば嬉しいですね。
ソニック的表現
攻撃を受けてリングが飛び散るところをうまく取り込んだ部分にはにやりとしましたが、個人的にはそれ以上に世界各地を走りまわる部分が鳥肌ものでした。これまでゲームで世界中を冒険してきたので、彼はどこを走っても似合うし、ゲームの様々なコースが頭をよぎりまたプレイしたくなりました。。。
最後に
ここまで色々書きましたが、やはりゲームと映画は別キャラクターなんでしょうね。ソニックは腕の色も声も違うし、エッグマンは祖父がいた。。。これが意図的な表現だと嬉しいと思っています。別のキャラクターであれば、いつかゲームに映画版のソニックがコラボ出演することもできるでしょう。二人のソニックが並んで走っている姿や、シャドウに滅茶苦茶話しかけるけど全部無視される姿が見てみたいですね。。。
この映画は飽きさせないテンポで全体的に面白いのですが、一つだけ言いたいのは、難しいかもしれませんが、踊るならE.G.G.M.A.N.で踊ってよロボトニック。。。
次回作ではもっといっぱいソニックの音楽が聴けることを期待します!