松山刑務所炊場(飯方)の1日 ①
※飯方はおかず作り以外を回す係
4:45起床(電気が突然点いて起きる)
5:00炊場で着替え・手洗い・作業開始
まずは2人で炊飯釜の麦米(5.1kg×17釜)に水を入れてスイッチを入れる。
そのほかの人は前日夕食の食器がつけおきされてるので、洗って乾燥機へ。
水入れのどちらかが外(台車置き場)で朝の配食のための台車セットと、外の換気扇、扇風機、巨大給湯器のスイッチON。
手が空いた人は人員の移動をチェックして、米のおわんの数のメモを書き変えたり、冷蔵庫や精米室から米(1袋30kg)麦(1袋20kg)をその日必要な分(だいたい5つ・3つ)取り出したりする。
そうこうしているうちに炊けるので、飯つぎが始まる。
17釜をプール(1.5m×2m)に入れておわんについでいく。
600人分を3人でつぐ。
各々の受刑者の処遇に A(380g・赤)B(320g・緑)C(290g・青)などのサイズがあり、〇棟〇階と書いたコンテナに必要数を入れていく。
これを「〇棟〇階A××B△△」とアナウンスしながら、つがれた米にフタをかけていく役が2人。
これが実は難しい。
余った人は17個のアツアツの釜(4~5kg)を熱湯とたわしでキレイにする。
これはマジでしんどい。
6:00 釜を洗っている人は台車置き場に出て、茶を作る。
30Lの湯を大きな缶に注いでパックを入れ、フタをする。
そして各台車へ載せていく。
これを30~32缶、ひたすら作って積んでを繰り返す。
飯つぎが終わり次第、助っ人が1人か2人来て手伝いつつ、飯わんの入ったコンテナを台車に載せていく。
ちなみにこの台車ってのは、幅1m長さ2.3mのデカいやつ。
菜方(おかず系)が味噌汁を作ったら、その缶も載せていく。
他の人達、台車置き場へ出ない人達は、飯つぎゾーンが大荒れなのでキレイにして、昼の飯つぎができる状態にする人が1人。
おかゆをつぐのが1人、昼の仕込みが1人、洗い終えてない米の釜を洗う人が1人、ついだ米の数・サイズが各棟各階で合っているか、確認する人が1人。
でもこんなには人がいないのが常なので、1人2役で終わらせていく。
どれ1つとってもミスすると、後がものすごく大変になるから責任重大。
6:40~6:50 外へ出て各棟へ配食。
ガタガタの道路で台車を押していく。
各階へはエレベーターでモノを上げる。
2人一組で、1人が階段で上へ上がってエレベーターから30kgの茶×2、米・味噌汁(20~60人分)、配食セットを運び出して、各フロアの配食係(炊場の人ではない)がやりやすいようにしておく。
7:10 炊場へ戻って、やっと朝食・・・。