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できた70点と、できなかった30点、どっちが大事!?お子さんや部下に自信をつける方法

こんにちは!人財育成コンサルタントの吉田裕児です。

秋も終わりに近づき今年もあと2か月足らず、少し忙しくなる季節です。忙しいからとついお子さんや部下に厳しく当たっていませんか。今回は私のエピソードからお子さんや部下に自信をつける方法をお伝えします。

|70点と30点、どっちが大事!?

ところで、もし、お子さんがテストで70点とってきたら、どんな言葉を掛けてあげますか。さぼっていたわけでもなく、本人もそれなりに頑張っていたようです。


「なんで、あと30点とれないんだ!」でしょうか。

それとも「70点、とれたね!頑張ったね!」でしょうか。

読者の多くの方は後者だと思います。

しかし、建設現場の所長をしていた時代の私は前者でした。満点でないと、できないところを徹底的に責めていました。その結果、部下は心が折れてしまったのです。

できないところを注意するのは当たり前だろうと思っていました。実はそうではなかったのです。それは私にとって人生初の失敗でした。

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それから、所長の仕事と何かと真剣に考え、所長の仕事は部下の心を折ることではなく、部下を活かして仕事を終わらせることだと気づきました。

その事件から3年ぐらいが経って、ある建物の完成が近づきお客様の検査を受けることになりました。
検査の一週間前に協力業者の担当者に頼んでおいた検査書類がどこまでできているかを確認することに。そんな難しい書類ではないので100%に近い出来を期待していましたが、まだ70%の出来でした。

『あと一週間で残りが終わるのか!』と言いたくなる気持ちが頭を一瞬過りました。でも、昔の苦い経験を思い出し、まず「おつかれさま!」と声を掛けることができました。私の仕事は、書類が100%終わっていない彼を責めることではなく、検査に無事合格することだと思い出せたのです。

彼も任された仕事が100%できていないことを自覚していました。だから「残りの30%をどうすればいいだろうか?」という私の問い掛けにも、前向きに意見を出してくれました。そして、残りの仕事を終わらせるために力を尽くしてくれました。

彼は70%をやるために一生懸命に頑張ったのかもしれません。何か困ったことがあったのかもしれません。でも、その理由も聞きもしないで「なんでできないんだ!」と言ってしまったら、自信とやる気を失っていたかもしれません。

大事なことは、彼のできていないことを叱責することではなく、彼を動かすことでした。その後、担当の彼は一生懸命に頑張ってくれて、お客様の検査では書類も完璧に仕上がり合格にすることが出来ました。

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|できていない30%を叱責するよりも、できてる70%を認める

多くの上司や親は、できていないところを見て、「なんでできていないんだ!」と叱責します。その気持ちはわかりますが、一生懸命に頑張ってきた「頑張り」や「成果」を認めずに叱責してしまうと、認めてもらえない部下やお子さんは自信を失ってしまいます。

それでは仕事は終わらなくなってしまいます。勉強もしなくなくなってしまいます。上司や親に認められた「頑張り」や「成果」が部下やお子さんの自信の源泉になるのです。

人は相手を評価するとき2つのタイプに分かれます。100点満点から相手の欠点を減点していく「減点方式」と、0点から相手の良い部分を足していく「加点方式」の2つです。欠点に着目した減点方式に比べて、良い部分を評価するのが加点方式です。あなたはどちらのタイプでしょうか。ミスが気になるような場合は、減点方式で評価しています。

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赤ちゃんのことを思い浮かべてください。笑ったり寝返りをうったり、ちょっとした成長でも「できたね!」「すごいね!」と手放しで喜びます。そこに、減点方式はありません。あるのは、ひたむきに取り組む赤ちゃんの頑張りと、できたことを素直に喜ぶ大人たちの愛情です。

多くの会社では減点方式かもしれませんが、あなたの部署やあなたの家庭だけでも、できていないところを叱責する減点方式はやめて、できているところを認める加点方式に変えることができるはずです。それだけであなたの部署は飛びぬけた成果を収めるでしょう。笑顔が絶えない家族になれるでしょう。

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エピソードの続きになりますが、プロジェクトが終わって、しばらくしてから担当者の彼が訪ねて来ました。「あんな叱り方をされたのは初めてでした。本当に嬉しかったです。

是非うちの会社で、その叱り方の講演をしてくれませんか」と講演依頼までいただきました。
私は結果を出すことができ、講演依頼までいただき、これほど嬉しく幸せなことはありませんでした。

しかし、できていることを素直に認めることができなかった昔の私を今はとても恥ずかしく後悔しています。だから、今こうして読者の皆さんにそうなって欲しくないと思い自信のつけ方をお伝えしています。

今回のポイント
×「部下やお子さんのできていないところを真っ先に責める」
〇「部下やお子さんのできているところを真っ先に認める」


拙著「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社
読んでいただけると加点ママパパ、上司になっていきます!


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吉田裕児@人と組織を咲かせる人財育成コーチ
上司と部下が生き生きと活躍できる職場作りを目指しています。いただいたサポート費はさらなるクリエイティブな活動に使わせていただきます。