私の一生懸命 トルコでベリーダンスに挑戦
コロナ禍の影響で外出自粛が続く中、少しでも旅行気分を味わっていただくために私のトルコでの挑戦を紹介します。
私が、勤続30年のとき、リフレッシュ休暇をいただき一度は行ってみたかったトルコに行って来ました。
当時は、まだISSや移民の話も、ほとんどなく平和なトルコでした。
トルコの内陸部にあるカッパドキアというところの話です。
奇妙で大きなキノコの形をした岩がたくさんあるところで世界遺産になっています。
山の上にある洞窟ホテルに泊まったのですが、お部屋は一部屋一部屋違う作りになっていて、とても冒険チックでエレガントです。
部屋の前には庭のようなテラスがあり、ベンチに腰かけながら夕焼けに染まる淡いピンク色の岩肌を楽しむことができます。
時間と共に深いローズ色に変わっていく神秘的なピンクの世界です。
朝は連なる岩山からオレンジ色の光を放ちながら朝日が顔を出します。
すると、気球が一斉に飛び上がり幻想的な世界に引き込まれてしまいます。
あまりにも素晴らしい景色だったので前置きが長くなってしまいました。
話を私の挑戦に戻すと、カッパドキアでのディナーのときの話です。
ホテルから車で少し移動して、これまた洞窟のレストランでベリーダンスを見ながらの食事になりました。
大きな洞窟の中に入って行くと、中には円形のステージがあります。
その周りには階段のようになっているテーブルと椅子が配置され、ショーを見ながらディナーを楽しむことができます。
妻とワインで名物の壺を使った煮込み料理を堪能していると、今度はダンサーが観客の中から一緒に踊る人を探しに来ました。
ヨーロッパチームからはラテン系のノリの良い女性、韓国チームからはちょっと今風な女の子が選ばれていきます。
ダンサーが日本人の席に来てダンスができそうな人を探しています。
私は下を向いてダンサーが通り過ぎるのを待っていたのですが、彼女が立ち止まり、私の肩に彼女の手が、、、。
「え!」「俺かよ!」「なんで?」
なんと、私が日本チームの代表に選ばれてしまったのです。(汗)
ベリーダンスやったことないし、恥ずかしいし、「ノーノー」と断りましたが、強引に手を引っ張られステージへ連れて来られました。
見るからにまわりはダンス上手ばかり、緊張して心臓バクバクでした。
しかし、ここでカッコ悪い真似はできない。
日本男児がすたると心を決め、音楽に合わせてダンスを踊り始めました。
自分でも身体が硬いなと思いつつも、一生懸命にセクシーなちょっとボリュームのあるダンサーと懸命に回転、腰折りを繰り返し踊り切りました。
やっと終わって「フ~」と、自分でもやり切った実感はありました。
客席に戻ると日本人チームからなんと拍手喝采の歓迎をしてくれるではありませんか。
皆さんが、「良かったよ!良かったよ!」と祝福してくれて、とっても嬉しかったことを覚えています。
もし、照れてふてくされていたら、祝福もなかったし、この充実感はなかったでしょう。
今考えても、あの時の決心で一生懸命にやって良かったと思います。
実は、中学の時に文化祭で当時流行していた「翼をください」をステージ上で歌う機会があったのです。
しかし、中学生の吉田くんは、どうせ上手くない、カッコ悪いということで悪びれて歌ったことがありました。
今思うと、とても恥ずかしく後悔しています。
下手なりに一生懸命に歌っていれば、まわりの人は必ず暖かく見守ってくれたのだと思います。
そして、一生懸命にやっている私達を応援してくれたでしょう。
当時の仲間、そして聞いてくださった方々「ごめんなさい!」
この時のことは、私の中で本当に悔いを残すこととなりました。
もし、自分が死ぬ時、人生で後悔することがあるとすれば、今自分のできることを一生懸命にやらないことだと思います。
だから、今自分のできることを精一杯やろうと思います。
今回の問いかけです。
「今の自分のできることを精一杯にやっていますか?」
妻がトルコでの私のベリーダンスを動画で撮っていました。
「やっぱり硬い!リズム感なし・・・(涙)」でも、後悔なしです!(笑)