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問題解決を阻むバイアスを外す方法|起きた問題を「事実」と「考え」に分ける!
こんにちは!人と組織を咲かせる人財育成コンサルタントの吉田裕児です。
今回は、読者のみなさんがタイタニック号のように見えていない問題(氷山)に衝突して沈没しないように、バイアスを外し見えない問題が見えるようになる方法をお伝えします。
その前に、会社を運営していく上で、また家族と暮らす上で、もっとも大切なことはなんでしょうか。
会社運営、家族と暮らす上でもっとも大切なこと
それは、ビジネスリーダーであれば会社のビジョン達成(ビジョンとは社会に価値提供している会社のあるべき姿ありたい姿)、家族であれば幸せを前提としての目標達成だと私は考えています。
そのために社員や家族を動かし活かすことが必要なのです。
ビジョン達成や目標達成を忘れてしまうと、何のために問題解決をするのか分からなくなってしまい、今度は彷徨えるタイタニック号になってしまいます。
ビジョン達成や目標達成するという前提で、問題解決を阻む先入観や固定観念というバイアスを外す方法をお伝えします。
自分の考えで感情的になっていませんか?
ところで、もし自分が大事な話をしているときに社員や家族が下を向いていたら、どう思いますか?
多くの人は『仕事への責任感がない。私の話に興味がないのかな?』というように思ってしまいます。でも、下を向いていることは「事実」ですが、『仕事への責任感がない。私の話に興味がない』は事実でしょうか。
スライドをご覧ください。
経営者が「社員に責任感がない。気合が足りない!」と思っています。この考えを事実と捉えて、感情的になって、社員にそのまま言ってしまいます。これが日常的に起きている可能性がるのです。
ここで考えて欲しいことは、「責任感がない。気合が足りない!」は考えであって事実ではありません。
しかし、多くの人が、その考えを事実と捉えてしまいます。それはなぜか。それは前回もお伝えしたように、社員は責任感がないという先入観、思い込みがあるからなんです。
この先入観というバイアスで感情的になって、要因探しのステップに進めないのです。
起きたことを「事実」と「考え」に分けてみる!
だから、そのバイアスに気づき外していくことが必要なんです。
例えば、下記のスライドのように社員が下を向いている「事実」と社員に元気がないという「考え」に分けることができればどうでしょうか。
目の前に起きている現象について「事実」と「考え」に分けることができれば、起きている現象を客観的に捉えることができ冷静になれるのではないでしょうか。
その冷静な状態になれれば、「社員はなぜ下を向いているのか?」と起きている問題の要因を考えられるようになります。このことは家族でも同じです。
自分の考えを仮説として捉えることができれば、社員に「どうかしたかな?」と質問して事実を確かめるステップに進むことができます。さらに社員や家族と対話を重ねていけば、段々と事実を確かめることができていきます。
人を育てる経営者は、自分の考えを仮説として捉え、事実を確かめながら要因を探り、見えない問題を解決しているのです。
「事実」と「考え」に分ける習慣をつける!
先入観や思い込みは思考の習慣になっているので、「事実」と「考え」を分けることは簡単ではありません。
しかし、毎日コツコツと起きた問題を「事実」と「考え」に分けることを繰り返せば、その習慣が身につき問題の要因を深いレベルまで掘り下げられ真の問題解決ができるようになります。
次回は私の失敗エピソードから別のバイアスの外し方をお伝えします。
お楽しみに( ^ ^ )/
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今回は「31:55 再びMENU3 阻むバイアスを外す方法」になります。
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