自分の子供ぐらい歳の離れた部下との接し方
ある企業幹部からの相談です。
「年齢が離れた自分の子供ぐらいの部下と
どのように接したら良いでしょうか?」
読者の皆さんならどんなアドバイをしてあげますか?
◆上司としてのカッコツケを手放そう!
自戒を込めて上司になると部下にカッコツケたくなります(汗)。
だから『正しいことを言わなければいけない。
恥ずかしいことは言えない』なんて考えてしまいます。
これでは、なかなか部下と会話をすることはできません。
ここでは『うまくいかないことが当たり前』の前提でいきましょう。
若手部下も、親ぐらいの上司とどう接したらよいか不安に思っているはずです。
上司から先に接してくれたら戸惑いはあると思いますがそれよりも安心でき嬉しいと思っています。
逆に会話をしないと「上司は私に関心がないのか」
「無視されている」と部下は勘違いしてしまいます。
せっかく上司のあなたが部下とコミュニケーションをとろうとしているのにもったいない話です。
肩の力を抜いて笑顔で若手部下に向き合ってください。
◆日常のコミュニケーションを大切にする
カッコツケを手放したところで日常のコミュニケーションに意識を向けてください。
例えば「おはよう!」の挨拶に加えて笑顔で「今日は天気がいいね」と言ってみましょう。
ポイントは『この上司は話やすい人だな』と部下が思えることです。
ムッとした表情で「おはよう」と挨拶をしている間は『この人と話したい』と思うことはないでしょう。
天気の話になれてきたら今後は地域の話題や時事ネタをプラスしていきましょう。
例えば、今はパリ五輪が開催中なので「誰々さんが凄かったね」というように「Yes」の答えが返えせるようにすることがポイントです。
少なくても「そうですね」と部下は返事ができます。
一日の終わりでも「おつかれさま、ごくろうさま」の労いに加えて「今日はここが良かったね、ここまで出来たね」と承認の言葉を掛けてあげると部下は嬉しくなって段々と心を開いてくれます。
◆雑談を無理してしない!仕事の話からで大丈夫
私も含めて若手部下と親しくなるために雑談をしようと考える人も多いと思います。
雑談力を持っている人は別としてなかなか共通の話題を見つけることは難しいです。
ですので、雑談に固守せず仕事の話から会話をはじめてみましょう。
仕事を任せる段階から一方通行ではなく対話を通じて部下の認識を確認しながら仕事を任せ日々の進捗確認として声掛けをしてください。
「調子はどう?困ったことはない?」
という具合に部下をフォローアップしてあげましょう。
「大丈夫です」と返事があれば
「いいね!」と笑顔で応援し、
「実はここが困っています」と返事があれば
相談に乗ってあげましょう。
部下は上司が関心を持ってくれていることで安心できます。
同時に話しやすい人だなと心を開いていきます。
◆ハマっていることを教えてもらう
少しずつ会話になれてくれば、部下のハマっているものを教えてもらいましょう。
アニメや音楽、趣味などどんなものにハマっているか教えてもらいましょう。
聞いたことのない名前が出てくるかもしれないせんが、それを覚えておいて一度は観たり聞いたりしてください。
自分のお子さんや家族に聞いてみるのもいいでしょう。
自分で調べるより早く目的地に辿りつきます。
お子さんや家族との関係性も良くなるので一石二鳥ですね。
ただ観て聞いて「どこが面白いんだ」と思うこともあるかもしれませんが、
そこはちょっと我慢して、
観てみたんだけど「どんなところが面白いのかな?」
と聞いてみると部下の意外な一面がわかって部下に興味が湧いてきます。
私の場合、今流行りのアニメが『ハイキュー』だと聞いて
観てみたら、なんと私が経験したバレーボールの話ではないですか。
私がハマって観てしまいました(笑)。
研修などで話をしても若者の多くは知っているので共通の話題になります。
価値観が違う若手部下と接すのは簡単ではないかもしれませんが、
部下に関心を持ち向き合う姿勢を忘れなければ
やがては部下も自分なりに向き合ってくれるでしょう。
焦らず少しずつ絆を深めていけば大丈夫です。
上司自身の世界観も広がっていきます。
◆今回の質問
【若手部下がハマっているものは、何でしょうか?】
次回に続けます!お楽しみ!
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