第13話 バーベキューを普通に楽しむ「北朝鮮」の人たち
各国の金日成への贈り物をこれでもかと見せつけられた後、私たちは妙高山の麓にある「普賢寺(ポヒョンサ)」を訪れた。
私は、こんな共産主義を標榜していた「北朝鮮」に仏教の寺が残っていることが少し不思議に感じた。
そこには仏僧もおり、煌びやかな仏像もある。朝鮮仏教のことはよくしらないが、 ムドラー(印)の形が大日如来のものなので、朝鮮仏教は密教の影響も少なからず受けているのだと分かった。
寺の造りなどあまり興味はなったが、塗装や寺の屋根に描かれる模様などが前日にみた「成均館」と似たものであり、朝鮮の伝統建築の趣がどんなものなのか少しわかった気がした。
しかし、ここはどうやら由緒あるお寺らしいが、現在の普賢寺は民間で手厚く信仰されているお寺というよりは、観光のために整備されているお寺だというのがありありと感じられた。
「北朝鮮」の外貨獲得のための大きな収入源のひとつであるに違いない。
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