北海道美幌町の医療に思うこと、CT撮ってきました
なんかへその少し上の部分が痛い。
櫂を抱き上げるとやっぱり痛い。
数日前はちょっと違和感くらいだったけど、昨日当たりから何もしてなくても気になるくらいには痛い。
スマホで検索してみる。
「へそ 少し上 痛い」
ーへそ周辺が痛い場合は内臓系の異常がある可能性があります
「え、まじか……」
これから農業が忙しくなってくのに、こんなタイミングでなにかあったらどうしよう。
もし、入院になったらすぐに両親に連絡してヘルプに来てもらえないか相談しないとな。
いや、もっとひどい何かだったら、農業自体を辞める必要があるかもしれない、幸枝さんが子ども2人連れてやるのは難しいだろうし。
そしたら、農機具はすぐに売りに出せばいくらかお金が返ってくるだろうか?
ぼくは、どれくらいのことを家族に残すことができるのだろう……。
そんなところまで考えが発展したところで、悩んでも仕方ないので病院に行ってみることにした。
つむぎと櫂を幼稚園に送り届けたその足で、美幌町の内科医院「田中医院」に向かう。
8時15分に到着。
診療時間は8時半からだが、少し早めの時間でも普通に病院に入れるし、何なら診察も始めてくれる。
ちょっとした町内病院あるあるだと思う。
医師に状況を説明、尿検査、血液検査をすることに。
しばらくして結果が出る。
「どちらの検査も大きな異常は見られませんでした。
ただ、痛みがあるということであれば、尿膜管遺残の可能性があります。
今日であれば、町内の国保病院の泌尿器科で受診してください。
紹介状も書きますね」
「ありがとうございます……」
尿膜管遺残、初めて聞く言葉だ。
もちろんすぐにググってみる。
成長の段階で普通は消えてしまうものが残っていて、そこが炎症を起こす場合があるらしい。
治療は「手術」。
手術かぁ……、ようやく畑の準備ができる天気になってきたのになぁ、ブロッコリーも植えなきゃ。
もし手術なら、やっぱり両親に……。
と悩んでみても仕方ないので、田中医院を出て、車で5分ほどの距離の国保病院に向かう。
近くて便利だ。
受付を経て、泌尿器科を受診。
医師に状況を伝える。
「なるほど、ちょっとCTを撮ってみましょうか」
「あ、お願いします」
すぐにCTスキャンをしてもらうことになった。
院内着に着替えて、点滴を注射。
点滴を通じて造影剤を体にいれるらしい。
点滴の針を挿し、CTスキャンのある部屋へ案内される。
室内には、宇宙的な雰囲気の丸い輪っかと、ベッドがある。
「ほうほう、これがCTというやつか」
技術者さんの指示に従ってCTスキャンを撮ってもらう。
輪っかの中には何かがウィーンと回っている。
はぁ、ちょっと前まで普通につむぎと櫂の送り迎えをしていたのに、たった数時間でCTか。
すごいなぁ。
こういう世界は意外とすぐ近くにあるんだなぁ。
点滴を抜いて、しばらく待つと、診察室に呼ばれる。
さぁ、どうなる。
ぼくは、もう覚悟はできている。
室内に入るとモニターを見つめている医師。
「うん、内臓に問題はなさそうですね。ただ、表面に炎症はみられそうなので薬を出しておきます。また、1週間後に見せに来てください」
特に問題なかった!!
そう聞くと、痛みは全く変わっていないけれど、なんだか良くなった気がしてくる。
「CTの結果異常なし!」
幸枝さんにもLINEで報告。
「お昼なにか買って帰る?」
「あなたの好きなもの買ってきなー」
なかなかに密度の濃い午前中になったのだった。
それにしても、違和感を感じて町の病院に行ったら、すぐに町内で一番大きい国保病院に案内されて、CTまで撮って内蔵を確認してくれるなんて、
「美幌町の医療は意外と充実しているな」とちょっと安心するのだった。
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