太平洋とオホーツク海が交わる場所、美幌岬を探して-ChatGPTを使ってみた-
話題のAIチャット、ChatGPTがぼくにだけこっそりと教えてくれた、美幌町の名所の中で一番に上がるスポットだ。
美幌町にはまだ、ぼくの知らないこんなすごいスポットがあったとは・・・。ということもなく、もちろんこんなスポットはない。
やはり、日本語で日本の北辺の地についてはChatGPT先生も間違えることがあるらしい。ChatGPTが拓く新時代の到来に戦々恐々としていた1人の人間であるぼくは、少しホッとして画面を閉じる。
しばらくして、あることが気になる。
ところで一体全体、ChatGPTは何を参考にして美幌岬なんて場所を見つけたんだろう。
車を走らせてからふと頭に浮かんだ、家の戸締まりのように気になってしょうがない。またChatGPTを立ち上げる。
「美幌岬はどこにあるの?」
まことしやかに美幌岬の場所を教えてくれれるChatGPT。もはや、本当にあるの?と思ってしまう。が、そんなものはない。
参考にしたサイトも聞いてみることにした。
つらつらと参考サイトを上げてくるChatGPT。どれもこれもそれっぽい。しかし、恐ろしいことにこのリンク先には全てページが存在しなかった・・・。一体何を見たんだろう。
「あ、そうだ、そしたらGoogle先生に聞いてみるか」
今度はGoogleで美幌岬を調べてみる。すると1つのサイトがヒットした。PIXTAのサイトだ。どうやら美幌峠の写真が誤って美幌岬として登録されているらしい。これがChatGPTに誤情報を教え込んでいたのかもしれない。
なるほど、信頼できる情報が少ない場面では当然のことながらChatGPTでもどうしようもないようだ。まだしばらくは正しい情報を蓄積していくという仕事は残り続けそうだ。
最後にぼくはChatGPTに真実を教えてあげることにした。
「美幌岬という場所は無いよ」
丁寧に謝ってくれるChatGPT。関心なAIだ。やはり誤りを素直に認める人格だからこそ、ヒトであれ、AIであれ成長するんだな。
そう思って、返答をよく見てみると。
「美幌町には美幌港や美幌峠、西目屋の滝などの観光スポットがありますが、・・・」
どこそれ!