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サツマイモ収穫後の重労働
先週の土曜日でサツマイモの収穫も全て終了。
しかし、サツマイモにはまだやることがある。それがなかなか大変なのだ。
まずやるべきは、収穫したサツマイモをそれぞれの芋に切り離す作業。収穫時点では一株から取れたサツマイモは全て根っこで繋がっている。なのでこれを丁寧に切り離さないとならない。ジャガイモは収穫時点で根っこから外れてバラバラになっているのが不思議だ。
去年は手でちぎっていたが、今年は包丁で切ってみている。これが結構時間がかかる。
それが終わったら次はキュアリング作業。キュアリング作業によりサツマイモの保存性が高まるらしい。
さいこうファームの場合はサツマイモが入ったコンテナを育苗に使っていたビニールハウスの中に運び込み、一時的に防草シートを剥がして土をむき出しにした部分にコンテナを並べ、その上にからのコンテナを並べた上でもう一枚ビニールを掛けて、4日間ほど蒸し込むようにしている。
ちなみに、参考にしているのは花・野菜技術センターが出しているサツマイモ栽培マニュアルだ。
初回に収穫したサツマイモは、このキュアリング工程がうまく行かず、むしろサツマイモを傷めてしまっていた。そのときは、防草シートの上にコンテナを二段積みで、上段にもサツマイモがあるようにしていた、またビニールはふわっとかけただけでキュアリングをしていた。
うまくいかなかった原因として、湿度が高くならなかったこと、上段の温度が高くなりすぎてしまったこと、などが考えられた。その後、お隣の農家さんからのアドバイスにより、防草シートを剥がしたり、上段にはサツマイモを入れないなどの変更をしてから、キュアリングはうまくいっているようだ。
そして、キュアリング後。これが最も重労働。
地下にある室にサツマイモを運び入れる。
室はこの時期、サツマイモの保管温度に最適な13℃前後になっている。湿度も高めで保管にはなかなか良い条件だ。
しかし、地下への運び込みは狭い階段。そして、地下室の中は高さ160cm弱と絶妙な高さ。180cm以上あるぼくは、全て中腰の作業となる。
軽トラで室の入り口付近までサツマイモを運び、ここからはバトンリレー。軽トラから室の入り口まで運ぶ人、室の入り口から階段を下ろす人、そして階段下で受け取り、室の適切な場所に保管する人の3段階。
保管の場所を考えながらやる必要があるので、室の作業はぼくが担当。
本当に大変。
中腰で、重いサツマイモを運び続ける。息も絶え絶え。今年はたくさん収穫できてとてもうれしいけれど、この作業をしているときは大変。
はぁはぁ息を切らしながら、大量のサツマイモを室に格納。
格納を終え大量に積まれたサツマイモを見て一息つくと、ちょっと充実感。
これをみんなに食べてもらわないとな。
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サツマイモの出荷は、最低1週間ほど室に貯蔵してから行っています。ただ、サツマイモは2週間から1カ月ほど熟成させることで芋に含まれるデンプンが糖に変化し甘くなるとのこと。購入いただいた方は、より甘い状態で楽しむ場合はしばらく置いてから食べてもらえると良いと思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。
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