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脱輪事故をきっかけに信用の重要さに気づかされた一日

これから何をしていくにしても、信用を得ることがとても重要だ、と妙に納得した一日だった。

センターでの作業から帰ると、妻がすごく動揺していた。どうやら、知人の家に行く際に、車を脱輪してしまったらしい。幸い、ゆっくり左折したときに脱輪したらしいので、妻も息子も全く怪我は無かった様子。脱輪した後も通りすがりの人たちが引っ張り上げてくれたみたいだった。とにかく、大きな事故じゃなくて良かった。とはいえ、妻は車に異常が出てないか心配していた。見た感じでは何も問題なさそうだったけど、一応点検してもらうことに。

すぐに車を買った中古車店に電話する。
「脱輪させちゃって、心配なので車の点検お願いできないですか?」
「大丈夫ですよ」
「今から持っていっていいですか?」
「はい、大丈夫ですよ」
とあっさり点検してもらえることに。

中古車店に行くと、すでに整備の人が外で待ってて車を受け取ってくれた。僕が店内で待っていると、いつもの担当の人がコーヒーを出してくれる。これから揃える予定の車種の相場の話をしたりしてしばらく待っていると、点検終了。
「車の下の頑丈な部分に傷がついているくらいで問題ありませんでしたよ。乗って帰っていいですよ」
「本当ですか、良かった。お支払いはどうすればいいですか?」
「これくらいなら気にしないでいいですよ。」
整備員さんは笑顔でさらっと言ってくれる。なんと無料で見てくれたのだった。数千円は点検代かかるだろうなぁと思ってたから、ちょっと驚いた。お言葉に甘えて帰らせてもらうことに。

帰りの車の中で、あのお店をものすごく信用するようになった自分に気づく。今後もなにかあったらあの店に相談してみようと思うし、あの店が出してくる車なら悪いことは無いだろうと思ってしまうだろう。あの整備士さんは、自分の技術でお金ではなく、信用を対価としてもらったんだろうなと気づく。小金を稼ぐより信用を得た方が、今後のことを考えると価値は大きいとも思える。整備士さんは、そこまで損得勘定で考えたわけではないだろうけど。そういえば、今日聞いていた北方謙三の三国志で「曹操は袁紹と違い、どんな状況でも約束を反故せずに降兵を受け入れ、信用を築き続けたところが手強いのだ」と、黒山の張燕も言っていたなぁ。今思うと先日のスーパーでのご近所野菜コーナーも、作っている人の顔写真を出すことで、なんとなく買う人の信用を高めていたんだと思う。

なんだか妙に信用の重要さに気づいた一日。僕らもこれからやっていく農業や、その他のことに「信用」というのも意識しようと思うのだった。

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