美大生時代
こんにちは。
今日は、僕の学生時代をふんわり振り返っていく…!!!
大学から「彫刻」というものを本格的にはじめたわけですが、作品解説など諸々はYouTubeでもやっているのでそちらも併せて見てくれると嬉しいです。
【彫刻家・吉田孝弥チャンネル】
↑画像をタップでYouTubeに飛べます。
人からよく「いつから創作活動はじめてるんですか?」と聞かれるんだけど、これは物心ついた時からずっと作り続けているから明確な答えは無いんです。
作品制作をとてもラフなものと考えてて、大学入ったときに友達にも「すでに作風が出来上がっててすごい」なんてこと言われたけど、意図してやってるわけじゃなく作りたいものを作ってきただけなのに、みんなはそうじゃないんだな〜くらいに思ってた。
僕は美術系の高校に通ってたわけだが、
幼稚園〜中学校までは、いわゆる"クラスで1番絵がうまい"タイプの男の子だった。
高校では絵が上手いやつがいっぱいいたから、少し鼻をへし折られたんだけど、美大なんかはそんな"クラスで1番絵が上手い"タイプの人がゴロゴロいるもんだと思ってた。
だけど、実際そういう感じじゃなくて純粋に作りたいという気持ちだけを持ってて今までそんなに創作活動をしてこなかった人はいっぱいいた。あと、やりたいことがなくてとりあえず美大入ったとか、金持ちとか笑
純粋に作りたい気持ちがある人がいっぱいいるから、大学では4年間を通してメキメキと頭角を表す人が出てくるんだけど、自分の場合はやってることそんな変わらなかったから葛藤もあった。
高校時代に慕ってた先生が
「浪人することは悪いことじゃなくて、予備校で基礎を身につけてから大学で能力を発揮するという選択肢もある」
と、よく学生に話していたが、僕はそう思ってなくて、今はスポンジの如く吸収出来る段階だから、フラットな状態で美術を勉強したい。と予備校にはほとんど行かず(受験対策はしてた)大学に進学した。
なんか、予備校に通ってしまうとある種の正解を身につけてしまうから、凝り固まってしまうような気がして。
浪人を沢山している人を卑下しているわけではなく、美大進学後には浪人しているから自分の色をすぐ見つけられる人ばかりじゃなくて、逆にそれがコンプレックスになってる人もいっぱい見てきた。
卒業後、作家として成功している人が必ずしもそういった技術を持っているから表現出来ている…というタイプの人ばかりかというとそうではないからである。
美大は年々学生数が減少していると言われているけど、その中でも彫刻を選ぶ学生は基本的に少ない。
僕が入学したとき、彫刻専攻の同期は30人くらい。
いつも大学に来ている先輩は、2年生だと10人3年生だと5人くらいの印象だった。
自分たちの学年も少なくなっていくだろうなぁ〜と入学早々思ったわけだが、最終的に残った人数は多い方だと思う。
それでも、卒業後に作家活動をしている人は、学部卒で僕と他に1人くらい?大学院を出て作家活動している人は、3人くらいだと思う(吉田孝弥調べ)
絵画専攻に至っては、多分学生数が1学年100人くらいいるけど、卒業後に作家活動をしているな〜と今見えるのは数人な気がする。
それくらい、大学では鼻をへし折られる人が多くて作家活動に意義を見出してる学生が少なくなっちゃう。
自分にも他人にもたまに言い聞かせる言葉
「これから楽しいことが待ってるんだから、楽しく行こう!」
これが作家として活動している自分の中の醍醐味である。
卒業後に作家として活動している仲間のタイプは全然違くて、僕なんかは美術家としての正攻法な振る舞いをしていない。
ギャラリーで個展を開いたり、ギャラリーに所属したり、アートフェアに出たり…
学生時代は、教授(作家)を見てこういったことに魅力を感じて、それを目指していたけど、きっと僕の創作活動が昔から目指していた場所はそこじゃない。と今は冷静に考える。
これからの美大があるべき姿は、作家としての振る舞いをもっと柔軟に考えさせるように選択肢を増やしてあげることに思う。
僕がずっとやりたいこと、は今も変わらず
「芸能人に、会うこと」である。
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