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高校生からDMが来た。

ある日、高校生からインスタのDMが来ました。

僕に中学時代美術を教えてくれた先生が、現在、高校でも美術の講師をしていて、その生徒に僕を紹介してくれたみたいです。
彼にも許可を取って、匿名を条件にDMの内容を公開しまーす。


その内容が…。




俺も知りてぇ!!!

正直返答に迷いましたが、こういった悩みを持つ高校生や大学生はたくさんいると思います。

僕もいちアーティストとして、少なからずメディアに出ている存在。

この道一本で食えている訳ではないけど、彼にとったらアーティストとしての自分の未来と重ね合わせた時、一種の見本となる存在なのかもしれません…。

以下、僕が返した内容です。


はじめまして。
メッセージありがとう!

先日、○○先生にお会いした時に、面白い生徒がいるという話を聞きました。多分、あなたの事だと思います…笑

ここからは本題ですが、
個展を開く事自体は、お金出せば会場は借りられるので正直誰でも出来ます。
1週間10万円程度払えば、東京の主要都市で個展を開催する事は容易です。

しかし、作家として個展を開く事が重要ということではありません。
何が重要だと思いますか?
「良い作品を作る事」「売れる作品を作る事」「バズる作品を作る事」etc…。

"良い作品"だからって売れるとは限らないし、"売れてる作品"が良い作品という事でもありません。
有名な人や実績ある人が偉いわけでもないですよね。

重要な事は、自分には何の才能があって人生において"やりたいこと"と"出来ること"の取捨選択が出来る。ということだと思います。

僕は美大に行きましたが、ぶっちゃけ学費に見合った教育やサービス(?)を受けられたとは思いません。

それよりも、自分で考えて関わる人を絞ったり、自分の中での"正しさ"や"コミュニティ"を得られた事が、美大に行って良かった事だと思っています。

さて、あなたにとってアーティストとはなんでしょうか?
作品が売れてメディアに多く取り上げられている人がアーティストなのでしょうか。

もしくは、表では活動していないけど、誰にも知らていないけど、コツコツと作り続けている人でしょうか。

僕はどちらも「アーティスト」だと思います。
大切なことは、自分が「カッコいい!」と思える感情です。

どうやって有名になるのか?という質問の答えとしては「自分で考えろ!」です。

僕だってまだ道の途中なので、その答えを知っていたら誰にも教えないし、自分で実践します笑

でも経験上言えることは、自分が最もナチュラルでいれる環境を作り、自分の作品にとって自分の作品である事の方が正しい。と思い、信じ続けることだと思います。

また何かあれば連絡ください。
展覧会やイベントも遊びに来てくださいね!

吉田孝弥

そしてその返答は…


この先、彼がどういった道を進むのかとても楽しみです。

人から色々な相談を受けますが、僕の意見はアドバイスではなく、個人の意見として伝えています。

いつなんどきでも、

よー、そこの若いの
俺の言うことをきいてくれ
「俺を含め、誰の言うことも聞くなよ。」

です!!!

吉田孝弥

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