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カースト上位グループだって辛いもんは辛い

はじめて、ものすごく辛かったときのことを書く。

不登校になったとき、担任に「自己責任」と言われたことだ。

私は当時、スクールカースト最上位のグループにいた。(当時はスクールカーストという言葉はなかったけど、その概念はあった)

と言うと「じゃあウェーイ!な楽しい学校生活送ってたんだねー」と思う人もいるかもしれないけど、とんでもない。端的に言って、地獄だった。

きっと今も、私みたいな子はたくさんいる。

うっかりカースト上位グループに入ってしまったものの、グループ内では見下されて、グループの外からは「悩みなんてないタイプ」と思われて、実は人知れずとんでもなく辛い思いをしている子が、きっといるはずだ。

◇◇◇

「サキはいつも楽しそうだったよね」

ミナにそう言われ、心底驚いた。年明け、久しぶりに会ったときのことだ。彼女は中学時代の友人で、クラスは違ったけど部活が一緒だった。だから、私が不登校になったことは知っているはずだった。

「いや、ずっとしんどかったよ。コミュニケーション苦手だし」と言うと、ミナは「今思えばそうだったんだろうね」と前下がりボブに手をやる。

「でも……イケてるグループにいる子って、悩みなんかないんだと思ってた」

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