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【新型コロナ発症38日目】新型コロナ感染症患者の合併症「黄色ブドウ球菌 菌血症」そしてついに・・・!

11月16日(月)一般病棟3日目

一昨日から足の甲の皮膚がガサガサする。垢でも溜まったのか?
シャワーの時に良くゴシゴシしてみた。
そして、ワセリンを塗ると出血痕のようだ。
コロナ治療で行っている点滴から血管にばい菌が入り、抗生剤セファゾリン1gを8時間毎に投与しているので、静脈瘤かと思い看護士さんを呼び見てもらったら、
「すねに毛がないですね。抜けました?」
ん!そうか、コロナの後遺症に禿げるとあった。
でも、すね部分は靴下で擦れて元々、抜けていたのだ。

そうして、さぁ!お待ちかねの先生の回診がきた。
今までは防護服を着ていた先生は、今日はマスクのみだった。
一瞬、先生だとわからず、言葉が止まってしまった。

心エコー検査の結果は良かったそうだ。
心臓に血の塊りはなかった。
そして今夕に肺のCT検査を行い、今朝の採血の数値を見て、退院の時期を判断すると言う。
「先生、脛には血管で皮膚が焼けたような跡、足の甲には血管が浮き出たような斑点があるので、見てください」
早速、診てもらうと、
「脛は線状出血の跡ですね。足の甲は、血管ではないです。疱疹ですかね。様子を見ましょう。」
そうか大丈夫か?
血管内は無菌なはずが、ばい菌がいるのですごく不安だったのだ。
「ところで、PCR検査陰性後の病名は何ですか?」
「新型コロナウィルス肺炎と合併症の黄型ブドウ球菌の菌血症です。」
「え!コロナは陰性になったし、感染症病棟から出たのでコロナは治ったのかと思っていました。」
「否、治っていませんよ。PCR検査が陰性なので、人に移さなくなったということで、肺炎は治っていませんよ。
ミニマムの方を感染症病棟に入れておくと、他のコロナ患者の受け入れができなくなるので一般病棟に頼みました。但し、ここは病院なので、がん患者や疾患のある患者さんがいます。20日までは個室で隔離です。検査は例外です。又、面会も、部屋から出ることも、できません。」
そうか、そういうことか。
土日のモヤモヤが解消された気がする。
「とりあえず、会社には今週中は出られるとメールを打てばいいですね」
と言うと、先生から呆れ気味にNOが入った。
「ですから、先ほども説明した通り、今日のCT検査と血液検査の結果次第ですよ」
そうか?ボケはじめたか?
「個室に一人でいると、脳が疲れてしまうかもしれません。ご家族の方に電話してケアしてください。それでは、奥様にもよろしく」
なんと、お優しい言葉だ。
毎日、嫁さんと会話しているのだが・・・やっぱりボケたか!

そして、今日は恐怖の点滴留置針の交換日だった。
しかし看護士さんには
「今日は替えません。CTの結果が良ければ、今夜を最後に抗生剤の点滴を飲み薬に変えますね」
と、言われた。
夜19時40分、CT検査も問題なく、血液検査の結果も良かった。
結果、急遽、明日の退院が決まった!!!
明後日になると、点滴を続けなくてはならないので留置針の差し替えが必要だという。
家族が明日、必ず迎えにくること、週1回の通院が条件だった。
当然、僕が早く帰りたいと言っての退院だった。

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