【最終回】今度はあなたの言葉を受け取らせてください。書籍「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります。」 #全文公開チャレンジ
こんばんは。ニッポン放送・アナウンサーの吉田尚記です。
#ふあかい 全文公開の第41回。そう、最終回です。1ヶ月以上にわたる連載にお付き合いいただき、ありがとうございました。ぜひ最終回もよろしくお願いいたします。
購入はこちら
おわりに
お読みいただいて、ありがとうございました。
この本、言うなれば「ライトビジネス書」です。「ライト自己啓発本」でもいいかもしれません。14歳の世渡り術シリーズは、そういう存在なんでしょうね。本当に大切なことって、平易な言葉や身近な存在を導入したら書けないかというと、決してそんなことはないと信じています。あと、人間の性格って、10歳を過ぎたぐらいから進化しない、という話がやっぱりアドラー心理学の知恵として言われることがあります。実際に世の中を見回してみると、中学生ぐらいから、モノの考え方が変わっていない人が大半だと思います。私は、いまだにアニメやマンガやアイドルで、心から感動しますしね……! みんな、永遠の14歳なんですよ。このシリーズ、すごくいいコンセプトだと思います。
そして今回、ひとつ強烈な私事がありまして、ちょうどこの本を書き終わって出版させてもらう2020年の春、一人娘が14歳になります。この本でおわかりになる通り、ぼくはろくに家に居つかない、家族と一緒にいる時間が短い父親です。この本も、ほとんど自宅では書いていませんから、その分、娘とは過ごしていませんけど、それを許してくれている娘、そしてその母親たる奥さん、本当にありがとう! あと、驚くぐらい素晴らしいタイミングで話を持ちかけて下さった河出書房新社の野田実希子さん、編集の斉藤彰子さん、そして吉田ルームの田中嘉人さん、そして本に登場したエピソードを聞かせてくださって、掲載をOKしてくれたみなさま、それからデザイナーの高木善彦さん、営業部のみなさん、書店のみなさん、本業の傍ら、本を書くことを寛容に見守ってくれている会社や現場のスタッフなどなど、関わってくださった数限りない方々、本当にありがとうございます! 人に恵まれてるなぁ、私。
今回、コミュニケーションについて書かせてもらって、つくづく本を書かせて貰うことは究極のコミュニケーションだな、と思いました。本業のラジオの、生放送の一瞬で伝わることに賭けることとはちょうど対照的な、何十年かあとに読んでくれる人がいるかもしれないと信じて突き詰めて言葉を選ぶこの行為、本当に楽しかったです、没頭していました。自分の気持ちに正直でいることという会話のコツは、もちろん文章でも同じ。今回、個人的には会心の「直し」がありました。推敲しているうちに、自分の気持ちにぴったりした言葉が浮かび上がってくる感じ、もやもやしている輪郭を、まるっとなぞれた瞬間が、こんなに気持ちいいとは! 一番気に入ってるフレーズは、「誰にも褒められないことをやりきったときの謎の誇らしさ」です。
かくまわれている人にちいさな武器を渡すような気持ちで書きました。
受け取ってもらえたら、これに勝る喜びはありません。
よかったら、今度はあなたの言葉を受け取らせてください。
ツイッターで @yoshidahisanori と書いてくれた言葉は、全部読んでますからね。
ではまた、どこかで!
2020年3月1日 吉田尚記
もくじ
はじめに
メソッド1
「不安」の正体を明らかにしよう
-不安はどこからわいてくる?
-不安は社会の原動力
-不安の先には、死しかない
-コミュニケーションからの完全な断絶が、死
-「不安」はまったく役に立たないもの?
-不安への対症療法は、「これからどうするか」
-とりあえず、具体的にやってみる
-具体化って超大事
-「なんか大丈夫」感=セルフエスティーム
-考えるよりも、行動しよう
-人生で一番役に立たないプライドの話
-手っ取り早くセルフエスティームを上げるには
-COLUMN① パソコンは生産の道具、スマホは消費の道具
メソッド2
知らない人に話しかけてみよう
-「モテたい!」は、叶うのか?
-コミュ力は才能じゃない
-知らない人に話しかけるために必要な持ち物
-コミュニケーションとは、協力型のゲームだ
-聞いたらダメ、やったらアウトってなんだろう?
-人に好かれる方法はない
-彼氏・彼女がほしい! だったら知らない人に話しかけよう
-実践編① コミュニケーションに最も必要なのは「質問力」
-実践編② 質問はWhyよりも、Who・When・Where・What・Howが有効
-実践編③ 会話のきっかけ「木戸にたちかけし衣食住」
-実践編④ 会話を「えっ!」でトラップする
-実践編⑤ 間違った情報でもぶつけてOK
-実践編⑥ 自分の気持ちを表現する=説明力
-実践編⑦ あいさつをしよう、時間を守ろう
-実践編⑧ 大きな声が出せていれば、なんか大丈夫
-COLUMN② 「集中力」は「無視力」
メソッド3
“深刻ごっこ”禁止
-悩みは自分に何をもたらす?
-「みんな悩んで大きくなった」はウソ
-深刻さとはエンタメである
-決断だけが、人を成長させる
-承認を目的とすることはできない
-きみが不機嫌になるのはなぜ?
-実践編① バンザイして悩んでみよう
-実践編② 悩みから「暗くなる」をとっぱらってみる
-実践編③ 適度に“深刻ごっこ”を楽しむ
-実践編④ 悩むの禁止
-実践編⑤ やりきることを目的にする
-実践編⑥ 他人に期待しない
-実践編⑦ 愛嬌最強説
-COLUMN③ 引き出しを増やす方法
メソッド4
「面白そう!」さえあれば、人生は大丈夫
-「夢を持て」って言うけれど
-100個やって、どれか1個ハマればラッキー
-今しかできないことをやろう
-〇〇をやりたいのか、〇〇家になりたいのか
-楽しむってなんだろう?
-完全な自由はないけど、どの不自由にとらわれるかを選ぶ自由はある
-結論。不安を解消する方法=知らない人に話しかける
おわりに
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。またどこかでお会いできますことを心より願っています。