見出し画像

ミューコミプラスが終わります。


 ミューコミプラスが終わります。

  ニッポン放送と、STVラジオで長らく担当させてもらってたラジオ番組、ミューコミプラスが2021年3月25日木曜日に、終了します。

 2010年1月4日にスタートしてから、まる11年、12年め。前身のミューコミ無印がスタートしたのが2006年4月3日ですから、間の宇宙GメンEXも入れると、まる15年間、ニッポン放送の24時台で喋らせてもらいました。


 感謝

 感謝を伝えたい人たちが、もう、とてつもない数、いらっしゃいます。

 まずはもちろんリスナー。

 中には15年一回も欠かさず聞いてくれた方もいるかもしれません。一回だけ聞いてくれた人も、人生の貴重な時間を合わせてくれてありがとう。毎日実況ツイートしてくれた人も、たくさんいますよね。本当にありがとう。

 そして、ゲストに来てくれた人たち。のべ2000組を超えています。デビューしたての中学生のアイドルから、信じられないような超大物が突然ふらっと来てくれたりとか。こういう方々と、毎日緊張感をもってお話できたのが、なにより幸せです。元来コミュ障ですから、変な思いをさせたらどうしよう、と毎日思ってたんですが、それをぐっとこらえて、ゲストの寛大さに甘えて毎日乗り切ってました。そうするとこんなにステキな思いが出来るのかと、すべてのゲストに感謝です。毎日ついてきてくれた歴代のアシスタントのみんなは、もっとも迷惑かけてましたが、本当に一人として怒ったりすることもなく、付き合ってくれました。ありがとう。

 そのほかの関係者の方々、スポンサーさん、何代も入れ替わったディレクター、放送作家、ミキサーさん、プロデューサーだけでなく、マネージャーさん、途中からネット局として参加してくださったSTVラジオのみなさま、臨時ニュースを入れてくれた報道の方々、音楽を作ってくれたミュージシャン、イベントスタッフ、果ては技術部の人たちや営業部員など、スタッフはもう数え切れない…! 感謝するべき人が多すぎて、とても全部は上げられません、本当にありがとうございます。

 あと、家族も、ですね。全く夜家にいない超不規則な父親でよく不平不満も言わないでいてくれたことか。なお、私事ですが、ミューコミ無印が始まる3日前に生まれた娘が、この3月、中学を卒業します。長い!


 思い出

 15年間、夜の22時には会社に来てTwitterでのテキスト生放送とかYouTubeでのVR配信とか準備して、24時から生放送やらせてもらって、片付けや資料あたったり書き物や伝票処理をして朝自転車で帰る、という生活を15年やってきましたが、4月からはそうじゃない、ということになります。

 むちゃくちゃなことをすごくいっぱいやらせてもらいました。まだ当時ラジオ番組の公式アカウントはひとつもなかった中、生放送中にTwitterアカウントを作るところから始めたし、全裸で生放送したりとか、スタジオで鍋やったりとか、ケツバットで殴られたりとか、生放送中に髪の毛ブリーチされたりとか、他局さんのパーソナリティ呼びつけたりとか、ミューコミ無印時代の話ですが、北京オリンピックの時に北京から1ヶ月間、海を越えて生放送させてもらったりしたこともありました。最終的には、毎日スタジオでVRやりながら生放送してましたね。ホントに人の言うことをきかない番組で、迷惑ばっかりかけてたなぁ。ほんとにすいません。

 イベントも、タワレコの地下から、日比谷野音、東京国際フォーラム、横浜アリーナから代々木第一体育館まで、数限りなくやらせてもらいました。それぞれ、一つ一つのシーンが、自分の立ち位置まで思い出せます。ここに参加してくれた人ももう、万単位でいらっしゃるわけです。ありがたい。

 こんなに世の中のためになる、とかとは違う番組なのに、賞までいただいたりとか、ということもありました。トロフィー、関東の各ターミナル駅まで持って行って、リスナーに触ってもらったり、とか、しましたねぇ。

 身体がありがたいことに丈夫なのもあって、生放送、ほとんど休みませんでした。インフルエンザとか、海外のイベントに行かせてもらうので休んだりというのはありましたが、逆に木曜の放送終わりでシンガポールに向かって司会させてもらって、月曜日に帰国してそのままスタジオへ、ということをするぐらいには、続けることにこだわりがありました。あー、そういえばバンクーバーの空港でめちゃくちゃダッシュして、なんとか自分はなんとか日本に帰り着いたけど、トランクロストしてたこともあったなぁ。なお、東日本大震災の前後にも生放送は休みませんでした。しばらくは、毎日のように余震のニュースを読んでいました。大変な思いをされていた方のことを、慮れていたでしょうか。お見舞い、申し上げます。

 そしてこのミューコミプラスは、Twitterでの反応をめちゃくちゃ沢山もらった番組で、これを読むのがむちゃくちゃ楽しみでした。生放送中にも読ませてもらってましたけど、10年以上にわたって、タグ付き発言は追い切れる限りは全部、放送終了後に読ませていただきました。これ、楽しかったからで、努力とかじゃ全然、なかったですねぇ。


 気持ち

 意外とやれることはやりきった、と自分で思えるので、手を抜いてた瞬間はなかった、と思います。結果は人にご迷惑をかけたり不愉快にさせることがあったかもしれませんが、常に前向きに番組に臨んでいたことだけは、自分の無意識に照らして、証明出来る気がします。それと表裏一体なのか、番組終了を告げられたときも、驚きませんでした。いつか来るはずのこと、当然。という気持ち。番組を担当させてもらうことは奇跡みたいなことなんだ、と気持ちのどこかで思っていたからでしょうか。番組終了を関係者にお伝えしたときに、大人なのに3センチぐらい上下するぐらいびっくりしてくれる人が多くて、そのことがちょっと幸せです。

 人の人生を眺めるぐらいの期間、ワイド番組を担当できるというのは、本当に希有な体験でした。この間にめちゃくちゃ大ブレイクを果たした人がいて、それを目の当たりに出来たことが、もう、ミューコミプラスをやらせてもらっているなかで、一番すごい事かもしれません。ほんとにすごい人は、誰一人、売れて変わっちゃう人なんていません、というのは声を大にして伝えたい。

 ゲストの中には、私より年若くして亡くなってしまう方もいらっしゃいました。wowakaくん、津野米咲ちゃん、やすらかに。本当は、関わってくれた人、全員長生きして欲しい。

 それにしても、私はなんて幸運なパーソナリティなんでしょう。もともとニッポン放送でアイドルの出待ちをしていた高校生だったわけです。それを、よく受け入れてくれたなぁ。変なことが好きな会社だなぁ、ニッポン放送。

 私は、もともと人の気持ちを自然に考えられるような人間ではないので、自然に考えられる素晴らしい人が本当に多いなか、そんな人間がパーソナリティをやらせてもらっちゃって失礼なことこの上ないのですが、毎回ゲストやリスナーのことを考える修行をさせてもらってました。最後まで、本当に人の気持ちを分かるのはこの上なく難しい…! 最後まで完成しなかった未熟者に付き合ってくれて、ありがとう。

 特に主張をしようと思っている訳じゃないんですけど、15年間やって、振り返ってみて、伝えられる、発見したことが何もない、というのも、付き合ってくれた人に失礼だと思うので、一個だけ確信できたことを。

 「やりたいこと」がある人を世の中は待っている

 ってことです。

 「好きなものを好き」と言っていると、くだらない事とか気に食わないことに気を取られてるヒマはなくなります。やりたいことがあるのに、実行に移さないでいることの意味って、ないです。ひとつでも実行すれば、前に進むし、仲間ができる。この世に失敗なんかなく、うまく行かないことを学ぶだけ。15年間かけて知ってもらいたいことがあるとしたら、これでしょうか。やったもん勝ちだよ!


 今後ですが

 私は、会社も、ラジオアナウンサーも、もちろん辞めません。
 ありがたいことに他のレギュラー番組もありますし、4月からの番組の準備ももう始まっています。ただ、まだ詳細が詰まってないので、発表はちょっとお待ちください。バーチャルMC、一翔剣のことも。

 今までも、世界一楽しい会社員でしたが、この先もそうあるつもりです。

 これ以上雰囲気出しちゃっても、ミューコミプラスはまだ2ヶ月続くし、そんなに重みなく、発表に際して、とりあえずひと締め。

 本当に、ありがとうございました!!!

 3月25日まで、どこか一回でも、かつてのリスナーが聞いてくれたら、本当にうれしいです!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?