「承認」を目的にはできない。 書籍「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります。」 #全文公開チャレンジ 第28回
こんばんは。ニッポン放送・アナウンサーの吉田尚記です。
#ふあかい 全文公開の第28回。本日も前回に引き続き「メソッド3」のつづきをお送りします。
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メソッド3 “深刻ごっこ”禁止
承認を目的とすることはできない
ではなぜ、人は自らの人生に深刻さ=意味を求めてしまうのか、ですが、それは、認められたら、みんなやっぱりうれしいからです。それを今よく言う言葉で言えば、承認欲求。自分は特別な存在だと誰かに認めてもらいたい。この気持ちは、誰しもが持っている不変の心理だと思います。
褒められたらうれしいのは、大人も子どもも、昔の人も今の人も一緒。だからその気持ちを金輪際無くそうというのは、無理だと思います。
え、でも無くならないものなのに、求めてはいけない、ってどういうことでしょう?
承認欲求はあっても、承認欲求そのものを目的にしてはいけないのです。
どんな人にでも承認欲求がある、と深く感じたエピソードがあります。ある映画監督について、聞いた話です。その監督は、いくつも有名なシリーズを手掛け、賞もたくさん手にしているし、興行面でも日本映画史に残る記録を打ち立てている大御所監督です。そんなすごい監督の作品を、あるとき、若手の人気監督が賞賛した。それが人づてに大御所監督本人の耳に入った際、彼は非常にうれしそうな反応を見せたのだとか。
どんな大御所でも、結果を残してきた人でも、それでも人から褒められたら、うれしい。承認欲求はなくなっていません。
ただ、その大御所監督は決して誰かに褒められるために、映画を作っていたわけではないと思います。承認欲求が目標ではなく、自分がやりたいことが先にあった。それをやりきったときに、ときおり、偶然承認欲求が満たされることがある。
そう、「やりきる」ことが承認欲求の呪縛から逃れる唯一の解決手段なんです。これについては、後ほど詳しく説明します。
もくじ
はじめに
メソッド1
「不安」の正体を明らかにしよう
-不安はどこからわいてくる?
-不安は社会の原動力
-不安の先には、死しかない
-コミュニケーションからの完全な断絶が、死
-「不安」はまったく役に立たないもの?
-不安への対症療法は、「これからどうするか」
-とりあえず、具体的にやってみる
-具体化って超大事
-「なんか大丈夫」感=セルフエスティーム
-考えるよりも、行動しよう
-人生で一番役に立たないプライドの話
-手っ取り早くセルフエスティームを上げるには
-COLUMN① パソコンは生産の道具、スマホは消費の道具
メソッド2
知らない人に話しかけてみよう
-「モテたい!」は、叶うのか?
-コミュ力は才能じゃない
-知らない人に話しかけるために必要な持ち物
-コミュニケーションとは、協力型のゲームだ
-聞いたらダメ、やったらアウトってなんだろう?
-人に好かれる方法はない
-彼氏・彼女がほしい! だったら知らない人に話しかけよう
-実践編① コミュニケーションに最も必要なのは「質問力」
-実践編② 質問はWhyよりも、Who・When・Where・What・Howが有効
-実践編③ 会話のきっかけ「木戸にたちかけし衣食住」
-実践編④ 会話を「えっ!」でトラップする
-実践編⑤ 間違った情報でもぶつけてOK
-実践編⑥ 自分の気持ちを表現する=説明力
-実践編⑦ あいさつをしよう、時間を守ろう
-実践編⑧ 大きな声が出せていれば、なんか大丈夫
-COLUMN② 「集中力」は「無視力」
メソッド3
“深刻ごっこ”禁止
-悩みは自分に何をもたらす?
-「みんな悩んで大きくなった」はウソ
-深刻さとはエンタメである
-決断だけが、人を成長させる
-承認を目的とすることはできない
-きみが不機嫌になるのはなぜ?
-実践編① バンザイして悩んでみよう
-実践編② 悩みから「暗くなる」をとっぱらってみる
-実践編③ 適度に“深刻ごっこ”を楽しむ
-実践編④ 悩むの禁止
-実践編⑤ やりきることを目的にする
-実践編⑥ 他人に期待しない
-実践編⑦ 愛嬌最強説
-COLUMN③ 引き出しを増やす方法
メソッド4
「面白そう!」さえあれば、人生は大丈夫
-「夢を持て」って言うけれど
-100個やって、どれか1個ハマればラッキー
-今しかできないことをやろう
-〇〇をやりたいのか、〇〇家になりたいのか
-楽しむってなんだろう?
-完全な自由はないけど、どの不自由にとらわれるかを選ぶ自由はある
-結論。不安を解消する方法=知らない人に話しかける
おわりに
というわけで、今日はここまで。明日もよろしくお願いします!
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