書籍「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります。」 #全文公開チャレンジ 第12回
こんばんは。ニッポン放送・アナウンサーの吉田尚記です。
#ふあかい 全文公開の第12回。本日は「メソッド2」のつづきからお送りいたします。
購入はこちら
メソッド2 知らない人に話しかけてみよう
コミュニケーションとは、協力型のゲームだ
ぼくは、コミュニケーションはゲームだと考えています。相手を敵とみなして戦う対戦型ではなくて、参加者全員で力を合わせてクリアを目指す協力型のゲームです。
ゲームである以上は、クリアがある。コミュニケーション・ゲームのクリアとは、相手とその場を共有している制限時間内、「気まずさ」を排除し続けること。
気まずさは、油断するとすぐに場を支配し始めます。たとえば初対面の人同士が、とにかく15分一緒にいなければならないとしたら、黙っていると一瞬で気まずい空気になってしまいますよね。
その場にいる全員で協力してその気まずさを排除し続け、場がなごやかになり、最後にみんなが笑顔でその場を去ることができればゲームクリア。それ以上を目指す必要はないです。
そして、このゲームにゲームオーバーはありません。もし気まずさが最後まで排除できなかったとしても、死にはしません。また次の機会に挑戦すればいいだけの話です。
やってしまいがちな間違いが、ゲームの目的を「人からよく思われたい」、「尊敬させたい」など、自己顕示欲の方に設定してしまうこと。そう、これは「プライド」ですね。「人からよく思われたい」と思って会話して、本当によく思われることはまずありません。徹頭徹尾、相手と場のために会話して、結果的に好かれたりすることはあるかもしれません。
たとえばメソッド1の続きで、服を買いに行ったときに店員さんになめられたくないからといって、「私、服のことすっごい詳しくて~」と始めたら、相手は引いてしまうはずです。
そこで自分を尊敬させようとするのはまったく見当違いの行為。
会話は自己表現の場ではありません。あくまで「じゃれ合う」、お互いが大丈夫な存在であることを確認する場。
いい感じに会話が続いて、その場に気まずさがなければそれでOK、コミュニケーション・ゲーム大勝利です。
もくじ
はじめに
メソッド1
「不安」の正体を明らかにしよう
-不安はどこからわいてくる?
-不安は社会の原動力
-不安の先には、死しかない
-コミュニケーションからの完全な断絶が、死
-「不安」はまったく役に立たないもの?
-不安への対症療法は、「これからどうするか」
-とりあえず、具体的にやってみる
-具体化って超大事
-「なんか大丈夫」感=セルフエスティーム
-考えるよりも、行動しよう
-人生で一番役に立たないプライドの話
-手っ取り早くセルフエスティームを上げるには
-COLUMN① パソコンは生産の道具、スマホは消費の道具
メソッド2
知らない人に話しかけてみよう
-「モテたい!」は、叶うのか?
-コミュ力は才能じゃない
-知らない人に話しかけるために必要な持ち物
-コミュニケーションとは、協力型のゲームだ
-聞いたらダメ、やったらアウトってなんだろう?
-人に好かれる方法はない
-彼氏・彼女がほしい! だったら知らない人に話しかけよう
-実践編① コミュニケーションに最も必要なのは「質問力」
-実践編② 質問はWhyよりも、Who・When・Where・What・Howが有効
-実践編③ 会話のきっかけ「木戸にたちかけし衣食住」
-実践編④ 会話を「えっ!」でトラップする
-実践編⑤ 間違った情報でもぶつけてOK
-実践編⑥ 自分の気持ちを表現する=説明力
-実践編⑦ あいさつをしよう、時間を守ろう
-実践編⑧ 大きな声が出せていれば、なんか大丈夫
-COLUMN② 「集中力」は「無視力」
メソッド3
“深刻ごっこ”禁止
-悩みは自分に何をもたらす?
-「みんな悩んで大きくなった」はウソ
-深刻さとはエンタメである
-決断だけが、人を成長させる
-承認を目的とすることはできない
-きみが不機嫌になるのはなぜ?
-実践編① バンザイして悩んでみよう
-実践編② 悩みから「暗くなる」をとっぱらってみる
-実践編③ 適度に“深刻ごっこ”を楽しむ
-実践編④ 悩むの禁止
-実践編⑤ やりきることを目的にする
-実践編⑥ 他人に期待しない
-実践編⑦ 愛嬌最強説
-COLUMN③ 引き出しを増やす方法
メソッド4
「面白そう!」さえあれば、人生は大丈夫
-「夢を持て」って言うけれど
-100個やって、どれか1個ハマればラッキー
-今しかできないことをやろう
-〇〇をやりたいのか、〇〇家になりたいのか
-楽しむってなんだろう?
-完全な自由はないけど、どの不自由にとらわれるかを選ぶ自由はある
-結論。不安を解消する方法=知らない人に話しかける
おわりに
というわけで、今日はここまで。つづきは、また明日!