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エストニアのパルヌ国際映画祭で上映される吉田孝行作品『タッチストーン』が地元紙で紹介されました!

エストニアのパルヌ映画祭で上映される拙作『タッチストーン』が地元紙で紹介されました。パルヌ映画祭の上映作品を紹介しているこの記事の下のほうです。エストニア語です。
https://parnu.postimees.ee/4509492/parnu-filmifestivali-valimaaraja-mida-minna-vaatama

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拙作『タッチストーン』は、2018年6月25日(月)〜7月8日(日)に開催されるパルヌ映画祭で、Docs for Kidsというプログラムの1本として上映されます。
http://mona.ee/filmfestival/index.htm
http://mona.ee/filmfestival/films2018/touch_stone_15_min.htm
https://www.facebook.com/ParnuFF

後にエストニアの大統領となる民族誌映画の監督レナルト・メリ(1929-2006)が、1987年にバルト三国で初の国際映画祭として創設したパルヌ映画祭は、パルヌ国際ドキュメンタリー&アンソロポロジー映画祭が正式名称で、とりわけ民族誌映画・映像人類学の分野で世界的に知られています。1991年に姫田忠義監督『イヨマンテ 熊送り』が科学ドキュメンタリー最優秀賞、1994年に佐藤真監督『阿賀に生きる』がグランプリを受賞した映画祭でもあります。また近年でも、映像人類学者の南出和余さんや川瀬慈さんの作品、2014年に松林要樹監督『祭の馬』が上映されるなど、日本とも縁の深い映画祭です。

吉田孝行作品『タッチストーン』
(2017年/15分/HD/16:9/カラー&白黒)
日本のとある庭園に置かれている白い色の大きな丸い石。大理石の彫刻作品であり、その上に子ども達はよじ登って遊んでいる。「自ら進んで子ども達のために仕事をする芸術家は、間違いなく普遍的なものにまで達するのだ」というフランスの映画批評家アンドレ・バザンの言葉に着想を得て制作された。本作はまた、アンドレ・バザンが論じた映画と他芸術との美学的共生の可能性を、彫刻を対象として探求した映像作品でもある。

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拙作はいずれも、ドキュメンタリーという言葉から想起されるある種の定型を刷新することを意図して、以下の基本コンセプトに基づいて制作されております。①特定の人物や集団あるいは事象を追わないドキュメンタリー、②他者の苦しみや困難あるいはそれから派生するドラマ性に依拠しないドキュメンタリー、③人間を撮るのではなく、人間もその一部にしか過ぎない「この世界」を撮るドキュメンタリー、④映像の記録的価値に依拠しないドキュメンタリー、⑤映像表現における時間の間接的再現に依拠しないドキュメンタリー、⑥映像の言語情報伝達機能に依拠しないドキュメンタリー、⑦未来の仮象としての子ども達の姿を描いたドキュメンタリーです。

【吉田孝行プロフィール】
1972年北海道生まれ。映画美学校で映画制作を学ぶ。東京フィルメックス2014でアジアの映画人材育成事業「タレンツ・トーキョー」のコーディネーターを務める。ドキュメンタリー専門誌「neoneo」の編集に携わる。共著に『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(森話社 2016)など。近作『ぽんぽこマウンテン』(2016)が、デトモルト国際短編映画祭、ジョグジャ・ネットパック・アジア映画祭、サラミンダナオ・アジア映画祭など、20か国以上の映画祭や展覧会に選出されている。イラク北部クルド自治区で開催されたスレイマニヤ国際映画祭2017で審査員を務める。近作『タッチストーン』(2017)が、ジョグジャカルタ国際ドキュメンタリー映画祭などに選出されている。

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