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「抵抗する方」はこう動く
全ての期待に反発しようとするのが「抵抗する方」
全ての期待に反発しようとするのが、「抵抗する方」です。
彼らは、自分がやりたいことを、自分の望むやり方とタイミングでやりたがります。外から課される期待と同じように、自分の内から生まれた期待もきっぱりと拒みます。
これが「抵抗する方」ならではの特徴である。
周囲にどう思われてもあまり気にならないうえに、圧倒的にプレッシャーに強い
「抵抗する方」が望むのは、自分による選択、自由、自己表現です。
周囲にどう思われてもあまり気にならないうえに、圧倒的にプレッシャーに強いのです。
さらには、自分の正直な欲求を理解しています。
そのため、ルール、期待、しきたりにも嬉々として逆らうのです。
「抵抗する方」をその気にさせるには
「抵抗する方」は、既存の枠にとらわれない発想ができ、慣習から抜け出そうとする点で、職場にメリットをもたらしてくれます。
「抵抗する方」が力を発揮するのは、指示や監視が少ないときです。
よって、彼らと上手くつきあうには、選択肢を多く用意すること、指示をしないで見守ることが重要です。
「抵抗する方」にとってほしい行動がある場合は、その行動のメリットを強調し、選択は任せるようにしましょう。
「義務を果たす方」にとって、長期的に良好な関係を築ける相手は「抵抗する方」
また、「義務を果たす方」にとって、長期的に良好な関係を築ける相手は「抵抗する方」です。
外からの重圧を常に感じている「義務を果たす方」からすると、期待に反発する「抵抗する方」の態度に胸がスッとしたり、安心したりすることがあるのです。
「抵抗する方」の姿勢は「義務を果たす方」を開放する役割があるといえる。
4つの傾向を理解していれば、人間関係を円滑にしやすくなる
このように、親子や同僚などの間でも、傾向によって、ある種の相性の良し悪しは存在します。
しかし、4つの傾向を理解していれば、人間関係を円滑にしやすくなるはずです。
【参考】グレッチェン・ルービン・花塚恵(訳)(2019).『苦手な人を思い通りに動かす』.日経BP
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