見出し画像

「時間がない」は禁句にする

何故人は「時間がない」と言い続けるのか

 何故人は「時間がない」と言い続けるのでしょうか。
 それにはいくつか理由が考えられます。
 人生の責任をとりたくないから、自分を被害者と位置付けたいから、行動するモチベーションがないから、などです。
 どれかに心当たりはないでしょうか。

テレビ、インターネット、スマホ画面を眺めて14年以上も過ごしている

 実際には、思っているよりも時間があります。
 あるアメリカの統計によると、人は生涯、テレビ、インターネット、スマホ画面を眺めて14年以上も過ごしていると言います。
 私はYouTubeに25年くらい吸い取られています。あらゆる私の作業にYouTubeがあります。
 それでも「時間がない」と言えるのでしょうか。

目標を達成したいと願うなら、時間の使い方に責任を持たなければならない

 現在の仕事やSNS、テレビなどに時間を費やすことを選んでいるのは貴方自身です。
 ブーメランが今自分の頭に刺さっています。
 目標を達成したいと願うなら、時間の使い方に責任を持たなければなりません。
 「時間がない」は禁句にし、「勉強する時間はどうやってつくればいいか」「運動する時間はどうやって確保しようか」と自分に問いかけるようにしましょう。
 ブーメランが今自分の肩甲骨に刺さっています。

長期的なビジョンを明確にする

 有意義な時間を過ごすためには、長期的なビジョンを明確にする必要があります。
 基本的な考え方はシンプルです。
 日頃意識することを、長期的なビジョンと一致させるのです。

今日していることを続ければ、5年後か10年後に目標を成し遂げられるのか

 今日していることを続ければ、5年後か10年後に目標を成し遂げられるでしょうか。
 もし、答えがNOならば軌道修正が必要であります。
 ビジョンを明確にするためには、自分の願望を引き出し、自分の強みや、情熱を感じるものを探さなければなりません。
 本当に手に入れたいものは何か、仕事でいつ何をしているときが幸せか、自信があるなら何をしたいのでしょうか。
 こうした問いを通して、自分自身としっかりと向き合うことが大切です。

驚異的な集中力が重要

 生産性を高めるための究極のツールは集中力です。
 集中力によって、他のすべてのことを排除して、自分のエネルギーを一つの課題に注ぐことができるからです。
 長時間にわたって集中力を維持すると、凡人でも天才に変身出来ます。
 実際、才能を発揮しそこなった賢人が多い一方で、社会に大きく貢献した凡人も多いのです。
 
ていうかそういう凡人になりたい、私は。
 驚異的な集中力を獲得できれば、生産性に関する問題の大部分は解決する筈です。

パレートの法則=「結果の80%は、全体の20%の要素によって生み出されている」

 ここで、驚異的な集中力を養うために重要な原理を紹介しましょう。
 イタリアの経済学者パレートによると、行動の20%が結果の80%を齎すのです。
 重要なのは、最大の結果をもたらす20%に多くの時間を費やすことです。

貴方にとっての20%は何か見極めよう

 貴方にとっての20%は何でしょうか。
 そして、取り組むべき最重要課題は何でしょうか。
 課題に集中する前に、それを見極めることが最も重要です。

【参考】ティボ・ムリス・弓場隆(訳)(2024).『後悔しない時間の使い方』.ディスカヴァー・トゥエンティワン