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抑うつ感情は「表現されない憎しみ」
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うつ病者の特徴的な感情に「抑うつ感情」があるが、これはつまるところ、表現されない憎しみの感情です。
例えば気分のいい場所にいても、その気分の良さを味わう心の能力、生命力がないのです。
生きることに疲れて生命力が低下しているのでいるのです。
ずっと雨に打たれて生きているようなものです。
人が楽しそうにしているとますます心が暗くなる
うつ病の人は「人が楽しそうにしているとますます心が暗くなる」と言うが、ここには2つの重要な意味があります。
「疎外感」
1つは疎外感です。
うつ病者には幼い頃から心理的に仲間はずれにされてきた方が多いです。その為、皆が楽しそうにしていればいるほど孤独感が刺激されます。
その重苦しさを「心が暗くなる」と表現しているのです。
クリスマスでも年始年末でもずっと暗いのです。
「悔しさ」
もう1つは悔しさです。
人の楽しそうな様子を見て、「何故自分だけがこんなに辛いのだろう」という不公平感や恨みが生じていきます。
「全てが嫌になった」
これは燃え尽き症候群の方々も同じです。
ただただ頑張って生きてきたが、力尽きて「全てが嫌になった」ということででしょう。
人に認めてもらえない不安や恐怖から逃れるために頑張って動いてきた
うつ病者も燃え尽き症候群の人も、人に認めてもらえない不安や恐怖から逃れるために頑張って動いてきたのです。
「したくないこと」でもしなければ仲間からの「孤独」や「追放」が待っているため、「したくないこと」をし続けました。
その結果、ストレスで脳がダメージを受けてしまっているのです。