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オープンクエスチョンを活用するための3つのステップ

この章が載っているのはこの本です!

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 復習の為にオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンは以下の違いがあります。

表:オープンクエスチョンとクローズクエスチョンの違い

オープンクエスチョンを活用するために

オープンクエスチョンはその性質を知っていれば、相手から意見や思いの丈を引き出す効果的なテクニックとなります。

そして活用するための3ステップを紹介していきます。

1. 相手から意見を引き出して終わりではない
2. 「チャンクダウン」を活用して具体化しよう
3. 最後にフォロー「チャンクアップ」も忘れずに

ではそれぞれ見ていきましょう。

相手から意見を引き出して終わりではない

 オープンクエスチョンによって相手の思っていることを引き出せばそれで完了というわけではありません。
 例えば、「何か困ってる?」と部下に聞いたとして、部下が「実はちょうど作業に詰まっているんです」と返しても、「そうか、わかった」で会話を終わらせるのは不自然ですし、部下の問題解決に至っていません。(しかもそんな上司嫌だ。)

「チャンクダウン」を活用して具体化しよう

 ここでもうひとつの会話スキルとして「チャンクダウン」について触れておきます。
 「チャンク」とは「かたまり」を意味します。
 チャンクダウンは、かたまりをほぐしていくことを意味します。それにより、相手の言ったことを、より具体的にしていくのです。
 その際は、いわゆる「5W1H」を使った質問をしていくとよいでしょう。

 つまり、「いつ」「どこで」「誰が」「どうやって」「なぜ」といった言葉を使って尋ねていきます。これらも立派なオープンクエスチョンです。

 今回の例だと、「わかったよ、じゃあどこでどのように詰まっているのかな?」(Where/ How~?) と具体的に聞くことで、部下の困難をより明瞭に把握することができるわけです。

仮に上司が、部下に質問を続けていくとしたら、詰まっている内容を明らかにした上で、

・ それぞれをどう処理すべきか
・処理するために必要な作業は何か
・ 各作業にどのくらいの時間がかかるか
と、より細かく落とし込んでいくことができるでしょう。

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根本的な気付きを与える「チャンクアップ」

 ただ、チャンクダウンで具体的に深掘っていくのは、一定のストレスがあるので、場合によっては受け手のすべき行動が多くなり、曖昧だったときよりも逆に負担を強いる可能性が生まれます。

 このときのフォロー策として最後に「チャンクアップ」を紹介します。

 チャンクアップはチャンクダウンとは逆に、具体的に散らばった事柄を抽象的に「かたまり」としてまとめあげることです。
 チャンクアップは、視野を広げて課題を見直すことで、その背景や目的を確認する方法です。

 今回の質問で最後にチャンクアップをすると、「これをすべてやれたらどうなりそう?」という質問が近いでしょう。

 このチャンクアップを行うことで、チャンクダウンによって見失いがちな「本来の目的」を相手に思い出させる効果があります。

 ただ、クローズドクエスチョンの方が楽ではあります。
 話し手にとっても聞き手にとっても、頭を使う必要がないという意味においてクローズドクエスチョンのほうが「楽」です。

 「今日の作業は終わった?」と聞くのと、「今日の作業はどこまで終わった?」もしくは「今日の作業はいつごろに終わりそう?」と聞くのとでは、原則「はい」か「いいえ」の回答しか返ってこない前者のほうが、内容を受け止めやすく、気軽に聞きやすいのではないでしょうか。

 部下から上司だと「クローズドクエスチョン」になりがちだと思います。
 あまり考えさせる質問ばかりすると嫌がられますからね。

まとめ

 オープンクエスチョンはその性質を知っていれば、相手から意見や思いの丈を引き出す効果的なテクニックとなります。ディスカッションで相談者に行うとかなり有効な時が多いです。

 おさらいとして、活用するための3ステップを紹介していきます。

1. 相手から意見を引き出して終わりではない
2. 「チャンクダウン」を活用して具体化しよう
3. 最後にフォロー「チャンクアップ」も忘れずに
【参考】Theory work「オープンクエスチョンとは?相手の真意を引き出す効果的

な質問方法を解説!」
https://theory.work/terms-open-question/#i-3

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