「意志」に頼るのをやめよう
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思わぬスライムに悩まされる経営者
やりたい仕事もやりたくない仕事も選べずに取り組まなければならないという意味で、雇われのサラリーマンはスライムを抱えやすいと言えます。
だが、勤めている会社を辞めて独立しても、抱えているスライムから解放され、自由を手に入れてハッピーエンドになるとは限りません。
決意したことを実行に移すことは非常に重要
経営者は自由とともに、多くのリスクと困難を抱えています。
事業が失敗する確率は決して低くはありません。
そのうえ失敗すると、物理的にも精神的にも失うものが大きい。経営者にとって、事業を失敗させないために多くの危機に立ち向かい、そのために決意したことを実行に移すことは非常に重要なのです。
意志に頼るのをやめよう
しかも、経営者は雇われの身の人たちと比べて、締め切り、業績評価、上司からの指示、報酬や罰則など、行動を起こすためのプレッシャーとなるものが少ないのです。
独立して初めて、今まで助けられていた「仕事をやり遂げるための組織のインフラ」に気づくこともあります。
抱えるリスクは大きくなるのに、支えるインフラは少なくなるのが起業家なのです。
決意は軽いものではいけない
貴方が何かをやり遂げようと決意しているのは、それが必要であり、成功や利益をもたらす、なくてはならないものだと考えたからでしょう。
逆に言えば、必要なものだときっぱり誓うことができないものについては、決意として扱わない方が良いです。
重要ではない決意が数多くあると、本当に大切なことが守れなくなってしまう
重要ではない決意が数多くあると、本当に大切なことが守れなくなってしまいます。
また、漠然とした決意は行動に移しづらい。本当に決意として誓う価値があるものかよく考え、曖昧な部分をなくし、具体的な決意に落とし込むまで推敲しよう。
決意と行動の間に「どう実行するか考える」
決意しただけで行動できるわけではないのは、決意と行動の間に、「どう実行するか考える」という、きわめて大事なステップが存在するからです。 例えば、「明日は5時に起きるぞ」という決意と、実際に5時に起きるという行動の間には、「目覚まし時計をかける」という作業があるべきであります。
まとめ アラームでも何でもいいから、自分の決意を常に思い起こさせてくれるようなものを準備しよう
この目覚まし時計をかけるというステップなしに、決意を達成するのは難しいのです。
アラームでも何でもいいから、自分の決意を常に思い起こさせてくれるような、注意を引くものを準備しましょう。
そうでもしない限り、決意したことが自分の心の中の一番上に居続けることは出来ないのですから。
【参考】スティーヴ・レヴィンソン・クリス・クーパー・門脇弘典(訳)(2016).『最後までやりきる力 目標達成のコーチが教える、やる気がなくても楽にできる方法』.クロスメディア・パブリッシング