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ビジョンから3か月から1日まで目標を分解する

ビジョン→1年目標→3カ月目標

 目標の分解計画術に入る前に、「どう生きたいか」「後悔しない人生とは」「大事にしている価値観」といった「ビジョン」を言葉にして欲しいです。
 目標達成にかける時間は人生の一部分です。
 自分が心地良くなるものを選ぶファッションコーディネートと同じように、時間も人生を充実させるために選び、使う「タイムコーディネート」を意識しないと、時間と上手に使い合うことは出来ません。

個人の目標を気軽に考えて頂くと良い

 個人の目標では、期間は1年とし、目標というよりもテーマぐらいに考えると良いです。
 目標と考えると「完璧にやらなければ」と頭によぎり、動けなくなる人も多いため、個人の目標を気軽に考えて頂くと良いです。

1年目標を4つの3カ月目標に分解していく

 次に1年目標を4つの3カ月目標に分解していきます
 3カ月は、ゴールまでに必要なタスクを想定し易く、かつスケジュールに組み込みやすい期間です。
 個人で良く立てるのは1日~1週間の短期目標と、1年以上の長期目標である。
 しかし短期目標と長期目標だけでは、折角立てた目標も効果を出せず計画倒れする可能性が高いです。
 その為3カ月の中間目標を立てることを強く勧めています。

3カ月の中間目標を立てよう

 今年1年のテーマが資格試験合格だとしたら、3カ月単位で例えば「早起きの習慣化、試験科目の基礎強化」「テキストインプットとアウトプットを繰り返す」「模試受験正解率7割」「模試受験正解率8割」の4つに分解します。

無理のない目標にしよう

 最大の注意点は、理想論で設定しないことです。
 最初は「こんなに余裕があっていいのか」というくらいの無理のない目標にしましょう。

3カ月目標→1カ月目標

 3カ月目標から1カ月目標に分解するためには、以下のような手順で目標を数値化して、タスクの分解を行う必要があります。

① 3カ月後、何を達成したいか?(テーマ)
② 成果として何を得ていたいか?(数値目標)
③ ②を達成するための具体的方法
④ ②から逆算したマイルストーン(中間目標)
⑤ ②に必要なタスクと行動ルール 

SMARTの法則

 有名な目標設定法の一つにSMARTの法則がある。
 Specific(具体性)・Measurable(測定可能性)・Achievable(達成可能性)・Relevant(関連性)・Time-bound(明確な期限)の5つの基準に沿って立てる目標設定の手法です。
 このような基準があるほうが目標を棚卸ししやすい人は活用すると良いです。

どのやり方だと気分が上がるのか、自分のタイプを認識して臨機応変に考えよう

 一方、個人的な夢ややりたいことにこうした法則を当て込むと「やらなければ」という気持ちが強くなり、楽しさを失ってしまいがちです。
 そういう人は法則に縛られずに考えましょう。
 どのやり方だと気分が上がるのか、自分のタイプを認識して臨機応変に考えると良いです。

1カ月目標→1週間・1日目標

 中タスクは15分~1時間で取り組める大きさに分解します。
 そのタスクを見ただけで、さっと行動に移せるくらいの大きさがいい。「10月上旬:リサーチ」は、競合A社の事業例をまとめる、等にします。

タスクは1日~1時間単位で管理しよう

 タスクは1週間単位で管理することをお勧めします。
 というか1日~1時間単位で管理しましょう。
 私はGoogleカレンダーに今日やること全部書いてます。

 突発的事態に対応出来、臨機応変にやるべきことを確実に進めることが出来るからです。
 今週中に必ずやっておかなければいけないタスクは月曜と火曜で終わらせておくと、水曜に急な仕事を振られても受けられると判断出来ます。

時間が限られていることを常に自分に意識しよう

 では、目標のために動ける時間は1週間に何時間あるでしょうか。
 時間を見える化して、時間が限られていることを常に自分に意識しましょう。
 その上で、その時間を最大限活かす時間の使い方を考えます。

まとめ 目標の為の時間を死守しよう

 緊急性が高いことや人との約束からスケジュールを立てがちだが、目標の為の時間を前倒しでブロックすることが重要です。
 未来のタスクを優先的に組み込むと、時間にゆとりが生まれます。
 確実に目標達成に向けて動ける為、達成率も上がります。
 目標の為の時間を死守しましょう。

【参考】吉武麻子(2023).『目標や夢が達成できる1年・1カ月・1週間・1日の時間術』.かんき出版