何故『自称ギフテッド』は生まれるのか
ギフテッドの定義
人より突出して勉強や芸術、運動、リーダーシップなどで才能を持つ人たちのことをギフテッドと呼びます。
色んな文献を読みましたが、下記の3点の特徴が挙げられます。
『・IQ: 130以上
・特定の分野で能力が突出していること
・高い学業成績』
【出典】大阪メンタルクリニック『ギフテッドとは?』
https://osakamental.com/symptoms/gifted.html
平均的なIQは100であり、IQ70~130の範囲に約95%の人が当てはまります。ギフテッドはIQ130以上あり、人口の約2%が含まれると考えられています。
ギフテッドは、「知能」「創造性」「特定の学問」「芸術性」「運動能力」「リーダーシップ」の6つの領域において、突出した得意分野があることが特徴的です。
そこで、ギフテッドを診断するためには多角的な方面から、その人自身を見ていく必要があるでしょう。
「ギフテッドの診断」とは
ギフテッドの診断として用いられる検査には、主に知能検査があります。その中でも、特に「WISC-Ⅳ(ウェクスラー式知能検査)」と「QEEG検査」の2種類が用いられます。
WISC-Ⅳ(ウェクスラー式知能検査)は、総合的なIQと併せて「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」の4つの項目を測定する検査です。
この方は「ギフテッド」関連で39本も記事を書いています。
しかし、何をもって「ギフテッド」なのだろうか?
こちらの方は障碍者雇用でスーパーで働いており、年収380万円だそうです。
正社員になれるまで13年かかったそうです。
大学院の際に長期入院し中退してます。
IQは120台だそうです(『IQは精神状態が悪い時に測ったので120台と出ていますね。今測ればもっと高い値が出るでしょうが、IQの値に興味がありません』だそうです)。
年齢は現在40代後半で、40歳から一人暮らしを始めたそうです。
2年前には『僕はASD(たぶん2E型ギフテッド)で京都大学大学院在籍中に精神病院に入院し、スーパーの障がい者雇用パートから苦節13年正社員登用されました』と書いてあるので、単にASDの方です。
途中で「ギフテッド」と紐づいて記事を書いた方がPVが上がるので転向したのでしょう。
本当にIQとかEQが高い人は自分でそういうこと言わないと思います。
『自称ギフテッド』とか恥ずかしすぎるでしょう。
ここまではよく聞く『精神疾患の方』なのですが、何をもって「ギフテッド」なのか聞いてみたいと思います。
本人に直接聞きました
議論メシ編集部 2024年9月3日 17:50
『貴方は「ギフテッド」を称していますが、何をもってそう判断されたのか教えてください。
・WISC-Ⅳ:130以上のスコアだったのですか?
・それとも何か特定の分野で能力が突出しているのでしょうか。
・それとも高い学業成績だったのでしょうか。』
St.M 2024年9月3日 20:15
議論メシ編集部さま
『こんにちは~
人格崩壊とも言えるような激しい【積極的分離】を経験しているからです。』
「積極的分離」とは
「積極的分離理論」とは1960年代にカジミュシュ・ドンブロフスキという精神医学者が唱えた理論で、ギフテッドと呼ばれる平均よりも顕著に知性の高い子どもたちや十代の若者たちがたどる発達の過程を5つのレベルに分けて示しました。
レベル1:Primary Integration 「初期統合」
このレベルでは食べたい、寝たい、といった生物学的な欲求や、「テストで良い点を取って褒められたい」「というような承認欲求をベースとした人格が形成されます。
レベル2:Unilevel Disintegration 「水平基準の分離」
このレベルでは皆んなが従っている「普通の価値観」に従うことに疑問を持ち始めます。
レベル3:Spontaneous Multilevel Disintegration 「複数基準の分離」
このレベルでは「自分の価値観」を見出して、それに沿って判断、行動するようになります。
レベル4:Directed Multilevel Disintegration 「意識的な複数基準の分離」
このレベルでは具体的な経験から「自分の価値観」に執着することが自分を苦しめていくことに気づき、自分と異なる価値観の背景にある、色々な立場や考え方を理解するようになります。
レベル5:Secondary Integration 「二次統合」
ここではレベル4での具体的な経験から形成された、多角的で柔軟な思考力や、利他的な価値観がより高度に抽象化され、新たな人格として統合されていきます。
【出所】みんなの教育技術『ギフテッドのサポートに有効なTPD理論とは?』
『人格をOSをアップデートするかのように入れ替える経験(当時のWikipediaに書いてました)、体がバラバラに崩壊するかのような衝撃に耐えられずに精神病院に長期入院しました。』
『積極的分離』により想像を絶する多大な苦痛を伴ったから「ギフテッド」?
『積極的分離』により人格を崩壊するような多大な苦痛を伴ったから「ギフテッド」?
つまり単に貴方は「入院歴のある精神疾患の方」ですよね。
ますます「ギフテッド」なのかよくわかりませんでした。
『IQは精神状態が悪い時に測ったので120台と出ていますね。
今測ればもっと高い値が出るでしょうが、IQの値に興味がありません。
ギフテッド⇒高IQである確率が高い であって
高IQ⇒ギフテッド ではないことに注意が必要です(特に幼少期のIQの値)。
文科省でも「特定分野に特異な才能のある児童生徒」という風に「ギフテッド」という文言を改めているように、「特定の分野で能力が突出」=「ギフテッド」ではないという流れになってきています。』
高IQ⇒ギフテッドではない
まあ、これはわかる、と。
『世間イメージはまだまだ「高IQ」or「才能持ち」のような認識ですので、僕自身としては「ギフテッド」を称するには抵抗はありますが、こうしたイメージを変えていく必要があるので名乗らざるを得ない、、といったところですね。』
『ギフテッド』を称する資格はない
「では貴方は誰かに認められたわけでなく、『自称ギフテッド』なのですね。わかりました。
ギフテッドの定義は
『・WISC-Ⅳ: 130以上
・特定の分野で能力が突出していること
・高い学業成績だった』
【出典】大阪メンタルクリニック『ギフテッドとは?』
https://osakamental.com/symptoms/gifted.html
だそうですが、高いIQ、高い学業成績どれも違うということですね。
私の周りにいるギフテッドは例えば、東大院の同じゼミのN先輩で、MENSAで、2013年東大の卒業式を総代で務め、バイリンガルで企業を何社か経営しておりました。
貴方はN先輩のように、何か特定の分野で能力や成果が突出していることはあるのでしょうか。
そうでなければ貴方に『ギフテッド』を称する資格はないと思いますが。」
「倫理観・人間性・人格」?
St.M 2024年9月3日 20:50
『議論メシ編集部さま
>高い学業成績
ということでしたら、高校時代の模試の偏差値は90を超えていましたよ~
経済的な事情で塾や習い事には通ったことがありませんし、1日の勉強時間は1時間くらいでしたが、、
それからギフテッドの定義は明確には決まっていませんよ~
アメリカ型か(ドンブロフスキが提唱するような)ヨーロッパ型かでもだいぶ違います。
議論メシ編集部さまのおっしゃっている定義はアメリカ型で、あなた様はヨーロッパ型でのギフテッドの定義では当てはまらないな~と見受けられます。
僕はヨーロッパ型の定義で言うギフテッドで、アメリカ型での定義では当てはまらないと思っています。
>突出した能力
というのであれば、自分で言うのもアレですが「倫理観・人間性・人格」だと思います(具体例を述べよ、それのどこが突出した能力か)。
ヨーロッパ型のギフテッドはドロップアウトしやすく、それを乗り越えた人の多くが獲得できる「能力」になります。まだまだ人格陶冶の最中ですけどね。』
『ギフテッド』はどこかの機関に認定されずとも『ギフテッド』と自称出来る
議論メシ編集部 2024年9月3日 21:10
「わかりました、『ギフテッド』はどこかの機関に認定されずとも『ギフテッド』と自称出来るんですね。
大変勉強になりました。ありがとうございます。
高い学業成績は小さい頃の成績でも良いのですか?
中退していたとしてもそれは憚らないのでしょうか。
東大には偏差値90超えは割といらっしゃいますし、東大院卒の私でも『ギフテッド』となって、そうなると東大卒は全員『ギフテッド』になってしまうのですが、判別がよくわかりませんので、私には上記3つに倣って『ギフテッド』と判別した方が分かりやすいです。
最後に「倫理観・人間性・人格」が貴方の突出した能力だそうですが、それの何がでしょうか。
貴方の突出した能力がよく分かりませんでしたが、『ギフテッド』と称する貴方の自己肯定感は大変素晴らしいと思います。
大変勉強になりました。
ありがとうございます。』
ギフテッドの種類
ギフテッドには、大きく2つの分類があります。
多分2E型が彼らの言う、「ヨーロッパ型のギフテッド」だと思います。
英才型
英才型は、わたしたちが「天才」と聞いてイメージすることが多い型と言えます。
2E型
2E型は、発達に凸凹があるとしばしば表現されるように「得意なことと苦手なことの差が激しい」型です。
例えば数学的能力では突出した才能を見せる一方、対人的知能においては著しく能力が低いなど。
「才能」があるなら「世の中」に発揮してこそ初めて「天才」或いは「ギフテッド」であると私は信じたい
2024年9月3日 22:57
『貴方方の仰る「ヨーロッパ型ギフテッド』の情報というのは2E型を指しますか。
2E型のギフテッドは、ギフテッドの特性だけではなく発達障害の特性も併発している状態のことを示していますが、
・柔軟性が高くアイデア豊富だが実行できない
・勉強はできるが、対人関係のトラブルが多い
・読み書きは苦手だがプレゼンは得意
等の特徴がそうで、かつ勉強や仕事で成果を上げていない方は単なる発達障害ではないですか。
そうでない者が「自称ギフテッド」と言っているのをXで散見され、迷惑な世の中だと思いました。
「才能」があるなら「世の中」に発揮してこそ初めて「天才」或いは「ギフテッド」であると私は信じたいです。
でないと態々「ギフテッド」と定義した意義がないと思います。』
『ギフテッド』はどこかの機関に認定されずとも『ギフテッド』と自称出来る
議論メシさま
>『ギフテッド』はどこかの機関に認定されずとも『ギフテッド』と自称出来る
『ギフテッド』というのは心理学の用語ですので、『医学用語』ではありません。
ですからどこかの機関が認定する類のものではありません。
ある意味では全員が『自称ギフテッド』ですね。
Wikipediaを読まれましたか? もし興味があるならお読みになって下さい。
あなた様のコメントがきっかけで再度読み直した結果、大幅にアップデートされていてより正確になっていることが分かりました。ありがとうございます。あなた様が引用された記事より、実際に近いことが書いてありますよ。
>『ギフテッド』と称する貴方の自己肯定感
う~ん。自己肯定感というよりも、『人格・人間性を磨き、自分を整えないと生きられない試練を与えられ、乗り越えた』だけですよ~ 試練の間は自己肯定感がどん底でしたからね。僕はギフテッドを自称しているのは、ギフテッド達が向き合う試練を乗り越える助けになるために発信しているのであって、承認欲求を満たすためではありませんよ。』
「自称」なんて人それぞれなので良い
議論メシ編集部 2024年9月3日 23:18
『人格・人間性を磨き、自分を整えないと生きられない試練を与えられ、乗り越えた』というのはほぼ全員の人間が乗り越えることなので普通のことだと思います。
あとWikipediaが最高のリソースなんて、アカデミックで聞いたことがありません。
大した分野じゃないんですね。
承認欲求とは一言も書いていないですよ。
『大して能力がなく、世に成功を収めていないにも拘わらずギフテッド』を自称出来る、しかそれが広めさせるなんて中々できないと思って褒めております!
「自称」なんて人それぞれなので良いと思いました!
JKが鏡見て「自分かわいい」と言っているのと、貴方方における「自称ギフテッド」は何ら変わらないということが認識出来て良かったです。
長い時間ありがとうございました!』
結論1 ギフテッドと発達障害が結構似てる
ギフテッドと発達障害は、定義や障害の特徴などが異なる概念です。
これらには相違点はありますが、共通する点が多いことが特徴的です。
そのため、ギフテッドに関する理解が乏しい場合や発達障害の特性が強く現れている場合では、ギフテッドと診断されないことが多いでしょう。
そして、ASDやADHDといった発達障害と誤診されてしまい、適切な環境を提供できずに本人・周りの方々が生活のしづらさを感じる状態となります。
ギフテッドだけの特性が見られる子、発達障害だけの特性がある子と2つに分類されるのではなく、それぞれの特性が併発しているケースも多いということです。
単に彼はASDです。
結論2「才能」があるなら「世の中」に発揮してこそ初めて「天才」或いは「ギフテッド」である
「才能」があるなら「世の中」に発揮してこそ初めて「天才」或いは「ギフテッド」であると私は信じたいです。
そうじゃないなら、「ギフテッド」ではありません。
自称もして頂きたくないです。