「議論のさばき」- 議論を活性化し、思考を導くとは
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「議論の仕込み」では、「合意形成のステップを意識し、議論の出発点と到達点を押さえ、論点を広く、深く考える」というように、皆さんの頭の中には「あるべき議論の姿」が具体的にイメージできているはずです。
それでは議論を活性化させるためにさらにファシリテーターは何をすべきでしょうか?
それは、俯瞰的な立場から見守り、必要に応じて適切なタイミング・方法で議論に介入し、参加者の意見を引き出すための「さばき」を行うことです。
「議論の仕込み」を活かす「さばき」
「さばき」の基本動作は、次の4つです。
①参加者の発言を引き出す
②発言を理解し、共有する
③議論を方向づける
④議論を結論づける
【出所】グロービス・吉田素文. (2014)ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ(Kindleの位置No.2173).東洋経済新報社.Kindle版より筆者作成
先ずやることは「発言者の発言を引き出すこと」
先ずやることは参加者の発言を引き出すことです。
参加者の「発言しよう」という意欲を高め、何について発言すれば良いのか参加者が迷わなように手助けします。
発言が出たら、発言を受け止め、理解し、そして必要に応じ、ほかの参加者が発言を正しく理解できるように共有します。
議論が始まり、さまざまな意見が出てくるようになったら、その方向に議論を進めるべきか判断し、方向付けを行います。
そして最後に、そこでの議論の結論を明確にし、議論をまとめます。
まあ、これが大変ムズい。正直研鑽を積むしかないかなと思っています。
では、それぞれの基本動作について、詳しく見ていきましょう。