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活火山のふもとで暮らす人達の住む住宅街での仕事で気づいたこと

活火山のふもとで暮らす人達の住む住宅街での仕事で気づいたこと

今日の仕事は、市内からフェリーで向かう場所にありました。朝早く港に着き、出航を待つ間、少し冷たい海風に吹かれながらフェリーの甲板を見上げていました。夜明けの薄暗い空が徐々に明るくなり、遠くにぼんやり見えていた島影がはっきりと浮かび上がる様子は、何とも言えない美しさでした。

フェリーの船内は、通勤や観光の人々で賑わい、活気に満ちています。車両デッキでは、スタッフが手際よく車やトラックを誘導しており、その様子を見ながら、この地域ではフェリーが欠かせない交通手段であることを改めて実感しました。現場に着くと、穏やかな海沿いの風景が広がり、どこか潮の香りが漂っています。

ここまでの話を読んで、のどかな島の風景を思い浮かべたかもしれません。でも、この島にそびえるのは、日々噴煙を上げる活火山なのです。作業中も山から白い噴煙が立ち上るのを見て、思わず写真を撮ってしまいました。幸い風向きが反対だったため、火山灰の影響は受けずに済みました。

活火山:桜島

今日の作業は水道管の取り替えで、道路の地下に埋まっている古い管を掘り起こし、新しいものに交換する仕事です。そのため、作業中は道路を通行止めにせざるを得ず、通りかかる車の運転手さんに一台ずつ迂回をお願いしました。

都市部では、こういった状況になると、必ずといっていいほど文句を言う人が現れるものです。でも、今日の現場では、誰一人として不満を口にする人はいませんでした。それどころか、みなさん笑顔で「お疲れさまです」と声をかけてくれ、迂回にも快く応じてくださいました。


前回の記事でも書いたように、人は日々の悩みや不安を行動することで、より前向きな結果を生むことができるはず。

でも、今回ここに来て、ふと思ったのです。この場所で暮らす人々の悩みや不安は、私たちが都市で抱えるそれとはどこか違うのではないか、と。なぜなら、目の前には噴煙を上げる活火山があり、彼らはその火山と共に日々を生きているのです。火山の活動が日常の一部であるこの環境で暮らす人々にとって、不安や困難はもっと大きなスケールで受け止められ、対処されているのかもしれません。


いつもとは違う場所での作業は新鮮で、地域特有の自然や交通手段の重要性を肌で感じることができました。この経験を通じて、自分の普段の考え方や視点を少し広げられた気がします。





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ヒロ-シン
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