コラム 「韓国で食べたラーメン」
【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
昔、韓国ソウルに旅行会社の添乗員として行った時、真冬の真夜中、食べたラーメンが何故か懐かしい味だった、というお話。(=^・^=)
今週のコラム(BGMはE.L.Tの「FUTURE WORLD」をどうぞ)
「韓国で食べたラーメン」 by 吉田柴犬
今を去ること10年前、旅行会社入社2年目の柴犬は、添乗員として冬のソウルを訪れていた。少人数の社員旅行だったので、夜はお客さんとホテルの裏の屋台でマッカリを飲みながら、辛い料理を食べまくっていた。朝鮮人参のようなものがずっとぶら下がっていて、何だろうと思っていたのだが、聞いてみると鶏の足を揚げたものだった。注文しなくて本当に良かった。(^_^.)
かなり酔っぱらって屋台を出ると、ソウルの冬はマイナス10度ぐらいになる。何人かでぶるぶる震えながら、歩いてホテルに戻ろうとすると、角のところに看板も何もない店らしきものがあって、中ではみんな麺をすすっていた。いいにおいが外までしてくるので、みんなで入ってみることにする。メニューもなにもないし、日本語も何も通じないので、とりあえず、隣のテーブルの人が食べているのを指さすと、「ラミョン?」という感じの発音で聞かれるので、「ラーミョン、ラーミョン。」と言い、通じた喜びでみんなほっとする。
すぐ丼が運ばれてくると、本当にラーメンみたいな感じで、上に卵が落としてある。食べると、これは辛くなくて、美味しい。懐かしい味ですらある。うめーうめーとみんなで言いながら食べているうちに、誰かが「これ、インスタントラーメンじゃない?」と言った。あ、そうか、どうりで懐かしい味だと思った。このお店はインスタントラーメンを出すお店らしい。帰りにお金を払ったが、多分、一杯百円もしなかった。でも極寒の中で食べた卵入りインスタントラーメンはほんとに美味しかった。
これは、今週、韓国製の辛いインスタントラーメンを作って食べていたら、思い出した話です。【柴】
WEEKLY E-MAIL MAGAZINE "HAMAMATSU SHOPPING &DINING GUIDE" HAMASUDORI
週刊メールマガジン 浜松ショッピング&ダイニングガイド「浜州鳥」
発行日: 99.6.13 発行 第53号