コラム 「ワールドカップから最も遠いところで、、、」
【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
2002年、日本が韓国と共催したサッカーのワールドカップの観戦記。それにしても情けないというか、間抜けな、、、。インターネットはすでにあったけど、WifiもスマホもDaznもなかったし、ね。(=^・^=)
吉田柴犬的ワールドカップ観戦記
「ワールドカップから最も遠いところで、、、」
by 吉田柴犬(当誌編集長)
2002年6月4日火曜日、午後3時30分。ベルギー戦キックオフまで3時間を割っていたこの時間に、吉田柴犬は千葉県市原市にいた、、、。実は間違って、出張を入れてしまって、千葉や東京を歩き回っていたのでした。
次のアポイントは高田馬場。終わった時は5時30分!!何とか間に合ったようで、ほっとしてJRの駅に急ぎます。こんなことも予想して、前もって8時23分東京発こだまの指定券を買ってあるもんねー。ということで、東京駅のどこかでテレビ観戦をしようと中央線に乗りました。
東京駅に着く前にキックオフを迎えそうになった柴犬は、天才的な判断力で東京でも、もっともTVが多そうな秋葉原に降り立ちました。ここならひとり当たり5台ぐらいはありそうだ、うん、なんてわたしって頭いいんだろう、、、。しかし、協定があるのか、それとも商売の邪魔になるからか、どの店も放映なんてしていません。(;。;)
そこで、柴犬は重い荷物(出張には必ずMacまで持って行く柴犬です)を持って、そこら中を走り回って、ようやく裏道のパソコン屋(Macも窓も扱っている)の店頭で、プロジェクタで上映しているのを見つけたのでした。とりあえず前半は立ったまま観戦しました。さすがに疲れてきたのと、ずっと観てるのは私だけなので、ハーフタイムに近くを探すと、老舗らしいトンカツ屋丸五」があり、中をのぞくとテレビがあってゲームを放映しているので、後半は極上のヒレカツ定食(1900円)を食しながらの観戦となりました。
先制はされたものの、鈴木が同点ゴールを決め、ひとりで小さくガッツポーズをとったころには食べ終わってしまい、そうだ、またあのパソコン屋に戻ろう、と勘定を払って、外に出ました。
数十メートル先のパソコン屋に行ってみると、すでにお店は閉店していました。逆上した柴犬は再び、疲れを知らない中田英のような運動量をもって走り回り、駅近くで街頭テレビを発見、横から割り込むように一番前にでてしゃがみながら観戦を再開しました。しかし、すでに2対2になっていたのです。どういう経過なの?と疑問を持ちながら、結局残りの15分間はチャンスもピンチもあったものの、両者無得点で引き分けに終わりました。
秋葉原という場所は日本でも特殊なところだと思うのですが、ワールドカップなんかこれっぽっちも興味のない人たちがとなりの美少女ソフトのお店や、パーツ屋さんに入ったり出たりしています。私のテレビの周りも、試合中もけっこうあっさりとした応援風景で、試合が終わると、みんなすぐに帰っていってしまいます。おーい、みんな帰っちゃうのかよ。(・o・)
となりにはゲーム専門店があって、その店頭では、MSのX-boxのデモ機がおいてあったのですが、そこでサッカーゲームをやっている奴がいるのは信じられない光景でした。テレビを観ろ、テレビを!【柴】
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発行日: 2002.06.09 発行 第136号
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