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コラム 柴犬の本棚 その4 「ラーメン大好き」東海林さだお編


【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
本の紹介コラム。柴犬の尊敬するコラムニスト、東海林さだおが編んだラーメンの本。(=^・^=)

コラム(BGMはシャカタクの「ナイト・バーズ」をどうぞ)
 柴犬の本棚 その4 by 吉田柴犬(当誌編集長)
 「ラーメン大好き」東海林さだお編

 東海林さだおは柴犬の最も尊敬するエッセイストの一人です。食べ物についてのエッセイが多いのも好きなところですが、何よりもあの文体が心地よくて大好きです。ショージ君はラーメンが大好き、柴犬はあまり好きとは言えません。(^^;) そんな人間でも面白く読ませてしまう本書はラーメン好きなら読まずに死ねないのは当然です。

 現在はラーメンが脚光を浴び、ラーメン博物館まで出来る時代ですが、この本は昭和57年の刊行。玉村豊男、荻昌弘、ジャンボ鶴田、村上龍などがラーメンへの熱い思いをぶつけています。別のエッセイでは、ラーメンのスープを全部飲んでしまうとせこいと思われるのではないかとどきどきしながらスープをすする話など、貧しいけど共感できる話が多いんです。(^^;) 

 今は亡き伊丹十三監督の第2作、「タンポポ」の初めで、老人がラーメンの食べ方を指導するシーンがありますがそれはこの本の「ラーメンをいかに食するか」が元ネタになっています。

 でもラーメンぐらい個人差がある食べ物も珍しい、と柴犬は思います。

 本書の扉には、次の言葉が記されています。

    ラーメンを愛する人、憎む人、よくわからない人
    つまり世の全ての人に捧ぐ

データ欄
 書名  : 「ラーメン大好き」
 著者名 : 東海林さだお編
 発行  : 新潮文庫

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