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日南市の奇跡〜商店街再生の物語〜(GRゼミ10期 第8回2022年6月28日)

皆さん、こんにちは。第8回GRゼミレポートを担当しますメイです。
今回は、地方創生についてでした。「日南市の奇跡〜商店街再生の物語〜」と題して、元宮崎県日南市マーケティング専門官の田鹿倫基さんに講義を行っていただきました。

その前に、なぜ、宮崎県日南市なのか?ゼミ長のユーティーさんから説明がありました。皆さんご存知の通り、国は2014年頃から地方創生を進めています。「人口減少社会の中で、町・人・仕事を創っていき、地域で経済を回す」っていうものです。その中でも特に、仕事の分野で宮崎県日南市は、地方創生のフロントランナー(トップランナー)と言っても過言でない町だそうです。その民間側の立役者が、田鹿倫基さんということでした。

ユーティーさんからの説明の後は、田鹿倫基さんのお話でした。まず、宮崎県日南市とは、どんな町なのか?紹介を受けました。宮崎県南部(宮崎空港から車で50分)に位置する人口約5万2千人の町だそうです。皆さんはご存知でしたか?私は、名前はどこかで聞いたことがある町でした。かつては東洋一、マグロが揚がる町だったそうです。

宮崎県日南市には、油津商店街という商店街があるそうです。東洋一マグロが獲れていた時代は、漁師さんが儲けたお金を使い、栄えていた商店街だったみたいです。しかし現代では、2013年に田鹿倫基さん達が活動を始められる前はシャッター街で、人が誰も歩いておらず、小学校では「危ないからその商店街には行かないように!」と、言われるくらい寂れていたそうです。

そんな商店街で、何をされたのか?どんどん説明をしていただきました。その結果、2013年には0店舗だったのが、2016年には29店舗に、商店街の通行量は2.5~3倍に増えたそうです。
なんと2017年12月には、当時の総理大臣(安倍首相)にも、「宮崎の油津商店街は、4年間で20店舗の新規出店というシンプルな目標を掲げ2013年に始まったプロジェクトは見事20店舗を上回る29店舗の出店に成功した」と、好事例として取り上げられたそうです。現在も全国からの視察が相次いでいるとのことでした。

ポイントは、「かつて繁盛していた商店街にあったのは小売店です。商店街を再生させたというのは、再び小売店を入れたという意味ではありません。IT企業を中心に誘致し、そのIT企業で働く事務職を募集した結果、人が増え飲食店が出店しました」とうことでした。

凄いですね!私は興味津々で聴講していました。なぜなら、「あーして、こーして、こんな場合こうしたのです」という具体的なお話ばかりだったからです。一般論でなく、実際に活動され、成果を出された張本人のお話は大変貴重でした。以下、私の感想です。
宮崎県日南市が、地方創生に成功された理由は、行政と田鹿倫基さん達民間の企画&行動力はもちろんですが、加えて細かい点まで気付かれ、対応できる方々だったからでは?と思いました。日南市を見習おうと、全国から視察に行ったとしても、帰ってから、掛け声や、上から指示的なやり方だけでは、地方創生は成功しないのでは?と思いました。

次回のゼミでは、今回の田鹿倫基さんの講義を踏まえ、25歳~39歳の若者が日南市で「働きたくなる仕掛け」をチームで考えます。楽しみです!

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