横須賀への皆様のご来訪を心よりお待ちしております…!観光から考える地域課題(GRゼミ9期第6回2021年12月14日)
GR人材育成ゼミ9期生のインディゴと申します!
一段と冷え込みが厳しくなる中、温かな雰囲気に包まれ12月14日のゼミが始まりました。本日は「人口減少社会における発想の転換~観光~」というテーマで、ゼミ長のユーティーさんが横須賀市長時代の取り組みを交えながら講談してくださいました。
内容を一部分ではございますが、紹介させていただきたいと思います。
2013年には人口減少数が全国トップになり、転出者>転入者という深刻な転出超過の問題を抱えていた横須賀。
分析から、軍港の街というイメージが転入者数の少なさにつながっていたということが浮き彫りとなりました。イメージが与える影響力の大きさを示す例としては厚木市が大変興味深かったです。
厚木市もとあるマイナスイメージの作用によって横須賀と同様の悩みを抱えていたのですが、皆様は厚木市に対してどのような印象を持っているでしょうか?
厚木航空基地の航空機による騒音を想像された方も多いのではないかと思うのですが、厚木基地はなんと綾瀬市にあるそうです!Σ(・□・;)恐るべきイメージの力ですね...
厚木市はそのイメージを「払拭」しようと努めるもなかなか効果は上がらなかったということで、横須賀市ではネガティブなイメージ(軍港の街)を「活用」するという逆転の発想で取り組みが行われました。具体的には、海軍カレーやネイビーバーガーといったご当地グルメや、軍港巡りなど、箱ものに頼らずあるものを活用するということを理念に、横須賀が舞台となったアニメとのコラボや、ドルの使える街づくりといった革新的な取り組みも行われ、社会減を抑えることに成功しました。
横須賀市が行った政策は第2回講義でご講演いただいた藻谷浩介氏の里山資本主義の考え方に通ずるところがあり、非常に勉強になりました。
ちなみに懇親会では、横須賀のように際立って目立ったものがあるわけではない地域ではどのような取り組みをしたらよいのかという一歩踏み込んだ議論も展開され、ふるさと納税の役割についても深く考えるきっかけとなりました。
ドルが使える街づくりという取り組みに関連して、「ドルが使えるまちならではの施策を提案する」というお題について各チームでブレインストーミングを行い、その中で良いと思ったアイディアを1つずつ発表していきました。
「Hustleロケッツ」はドル版トレビの泉を、「セカヨワ」は進撃の巨人のミカサというキャラクターが戦艦三笠にインスパイアを受けたことから、進撃の巨人のコスプレと、巨人サイズの食べ物を駆逐する大食い大会を実施するということを提案してくれました。クリスマスシーズンに入りカップルの方々が増えますが、駆...ニコッ(⌒∇⌒)
また、私の所属するチーム「ひとこえ」は、海外旅行で余って用途に困っているドルならば罪悪感なくお金を投じてくれるのではないかと考え、ドルで宝くじを買えるようにするというアイディアを提案いたしました。
各チームともに、とにかく数を出して否定しないというブレストの基本ルールを実践し、三者三様の素敵なアイディアを出すことができました。ちなみに、我がチーム「ひとこえ」の宣伝をしますと、最多の50個超のアイディアを出すことができ、大きな自信となりました。(^ ^)
プレゼンの最後には、地域課題を考える際のポイントについてのお話がありました。価値軸とは別の話としてソリューションから考えるのも1つの手であるということや、目的と効果とをはき違えないことの重要性について学ぶことができました。私自身、何か効果的な解決策を見つけるとそれありきになってしまい、当初の目的を見失ってしまうことがあるので肝に銘じておきたいと思います。(汗)
全国的な人口減少によって多くの自治体が減収という問題に直面する中、社会増減に着目し観光と組み合わせて地域の活性化を図っていくという取り組みは非常に面白く、様々な考えをめぐらせることができました。また、私の祖父母の家が横須賀にあるのですが、美しい海や公園のある魅力的な街、横須賀への皆様のご来訪を心よりお待ちしております。(笑)
ありがとうございました!
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