GRゼミ第3回「人口減少を迎えた地域社会の生き残る道」を開催しました!
地域課題解決を目指す人材を育てる『GR人材育成ゼミ(吉田雄人ゼミ)』第3回目の講義が、5月25日にオンライン開催されました!
第3回ゼミのテーマは「人口減少を迎えた地域社会の生き残る道」
第3回目の講義は、日本総合研究所 主席研究員や日本政策投資銀行 地域企画部 特任顧問を務められ、『デフレの正体』や『里山資本主義』著者の藻谷浩介氏をゲストにお迎えしました!
国内外の多くの地域を自ら巡歴し、人口減少問題を始めとする地域に関する統計数字・特性を知り尽くした藻谷氏より、実際の数値から読み解く力、課題の捉え方について解説やディスカッションが行われました。
講義は、藻谷さんからの「ワクチンが間に合わない東京オリンピック、皆さんはどうすべきだと思いますか?」という質問から始まりました。
ゼミ生の意見はもちろん色々と分かれました。この質問には「正解」はないので、それぞれの答えを考えるときに「なにを根拠にその答えを導いているのか?」が重要になってきます。
藻谷さんからの質問は続きます。
「外国人観光客は本当に感染源なのでしょうか?」
「大谷選手を応援し、池江選手にあきらめろという理由をどう考えますか?」
「2020年のコロナ対策(感染抑止/経済成長)を、各国比べると日本はどんな評価だと思いますか?」などなど。
どれもゼミ生の回答とその根拠はやはりバラバラなものとなりましたが、そこで藻谷さんからは判断材料として必要となる国際比較データ「大リーグ所在都市の感染拡大状況」や「コロナ禍の程度と経済の打撃(2020年)」が示されました。
資料からは、国内メディアが報道している内容だったり一般的に話されている印象とかけ離れた結果が読み取れ、ゼミ生からはニュースの見方や自分の考えを見直すきっかけになった、という感想が寄せられました。
講義後半では、人口動態についてデータの読み解きかたについて学びました。大阪・福岡・東京など主要都市で最近5年間で起こっている年齢別人口動態や、一方で離島の世代交代で起こっている高齢者から若年層への資産・仕事・既得権のシフトなどについても学びました。
自分が宇宙人だったらどう観察するか?
藻谷さんからは、ゼミ生に向けてこのようなメッセージが送られました。
「SNSやニュースで言っていること、いいねが多いものなどに惑わされない、周囲の感想に巻き込まれずに『自分が宇宙人だったら地球のこの状況をどのように観察するだろうか?』という気持ちでデータを調べてほしい。知的好奇心・興味を持てば、正しい数字や事実に基づいたデータはどこからでも収集でき、分析は簡単です」
講義を終え、ゼミ生からは以下のような感想が寄せられました。皆さん「目からウロコ」の内容で大きな気づきにつながる講義だったようです!
「人口減少社会の現実を知りました」
「とにかく知らない話ばかりで衝撃的でした」
「一次情報にあたる、立体的にみることの重要性を学びました」
「どんどん少子高齢化が進んでいると思っていたが、実態は少子化が顕著で高齢化はより緩和されていく傾向にあった、このように誤った認識を自分の知識にしないよう、的確なデータを収集し自分で考察する必要があると思いました」
「自分の頭で考え、検証を試みることで自分で決められる大人になる、というサイクルを理解」
「自分の課題設定に合わせた適切な指標を選ぶ力が必要なことを学んだ」
第3回のレポートは以上です!
次回6/1は、 阿部有里氏による「プレゼンテーションパターン+ABD(Active Book Dialogue)」講義です。お楽しみに!!
おまけ:これってオンライン講義あるある???
講義中、Zoomのチャット欄に唐突な記号文字「afkohi#*+enae」が!
ゼミ生イザベラさんの愛猫「タマキ」ちゃんの仕業でした♪ともあれ、ほっこり♪
▼前回の講義内容はこちら
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